2024年版 カッコよくて実用的なステーションワゴン 10選 多用途に使える「合理的」な1台

公開 : 2024.04.14 18:05

6. メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン

長所:615Lの大容量トランク、高機能な車載システム、PHEVモデルの効率性の高さ
短所:価格が高い、PHEVモデルではトランクが狭い

Eクラスに家族を乗せるとしたら、セダンよりもステーションワゴンを選びたい。40/20/40分割可倒式リアシートを折りたたむと、1820Lの広大なフラットフロアが出現する

6. メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン
6. メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン

荷室形状もよく、低いフロア高や電動テールゲートなど、扱いやすい工夫が施されている。ただし、PHEVモデルでは大型バッテリーを搭載する必要があるため、トランク容量は460~1675Lと小さくなってしまう。

最新のEクラス(W214、ステーションワゴンはS214)では、スクリーンとハイテクを重視したデザインとなっている。上級グレードには、中央と助手席用のスクリーンが統合される「スーパースクリーン」が用意される。機能性は十分で、内装材も概して高級感がある。

ステーションワゴンにおけるリアのエアサスペンションは、乗り心地というよりもセルフ・レベリング機能を目的としたものだ。

弊誌は本稿執筆時点で2.0L 4気筒ディーゼルの「E220d」しか試乗できていないが、非常に洗練されていると同時に、非常に経済的であることがわかった。

7. フォード・フォーカス・エステート

長所:軽快で遊び心のあるシャシー、楽しいドライブライン
短所:高速道路での経済性が低い、地味で安っぽいインテリア

日本では馴染が薄いかもしれないが、何十年もの間、フォードの中型車(エスコート、フォーカス)はファミリーカーとして「定番」の地位を築いてきた。しかしSUVの台頭により、フォーカスは疎外されつつあり、2025年の生産終了後は後継車の計画もない。

7. フォード・フォーカス・エステート
7. フォード・フォーカス・エステート

正直、弊誌はフォーカスをかなり気に入っている。プジョー308 SWのようなプレミアム感はないが、ドライビングやクルマを操ることが好きな人にとっては数少ない選択肢の1つとなるだろう。

フォーカスはマイルドハイブリッドの1.0L 3気筒エンジンを搭載し、仕様によって6速MT付きの最高出力125psと、7速DCT付き155psのバージョンがある。

どちらも優れているが、弊誌は安価なMTにこだわりたい。高性能というわけではないが、とてもナチュラルで満足のいくドライビング体験を提供してくれる。また、長期テスト車として155psのDCTを走らせたところ、平均燃費24.6km/lを記録し、マイルドハイブリッドのガソリン車としてはかなり印象的だった。

最近の改良では、巨大なマルチメディア・スクリーンが導入された。残念ながら物理的な空調コントロールは廃止されてしまったが、実を言うと、機能性は十分高い。

フォーカス・エステートは実用的でもあり、外見上の威圧感はない。トランク容量は608Lで、後部座席をフラットに折りたたむと1653Lになる。単に大きいだけでなく、脱着が簡単なカバーなどの実用的な機能もある。

ホットハッチがお望みなら、最高出力280psのフォーカスSTも用意されている。

記事に関わった人々

  • イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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