2024年版 カッコよくて実用的なステーションワゴン 10選 多用途に使える「合理的」な1台

公開 : 2024.04.14 18:05

4. BMW 3シリーズ・ツーリング

長所:優れたドライビング・ダイナミクス、世界トップクラスのパフォーマンスと経済性、便利なガラスハッチ
短所:高価に思える、器用とは言えないトランスミッション

5シリーズの弟分である3シリーズ・ツーリングは、長所をそのままコンパクトなパッケージに凝縮したステーションワゴンである。待望のM3ツーリングも登場し、オールラウンダーとしての地位を確立した。

4. BMW 3シリーズ・ツーリング
4. BMW 3シリーズ・ツーリング

Mモデルに手が届かなくても、グレードを問わず多くの魅力が散りばめられている。軽快感、ドライバーとクルマの一体感、そして適度なサイズ感によって、どんなに曲がりくねった道路でも落ち着いて走り抜けることができる。

乗り心地は比較的硬めだが、全体のソリッド感と洗練性により長距離走行でも快適だ。インテリアの質感は高く、5人乗車時で500L(PHEVモデルは410L)のトランクを誇る。また、便利なガラスハッチ、多数の収納スペース、コンビニフックなども装備されている。

2022年の改良では、巨大な曲面スクリーンが採用された一方で、物理的なコントロール(操作系装置)がかなり廃止された。BMWの最新OSは完璧ではないが、少なくともロータリー・コントローラーは多くの操作を助けてくれる。

5. シトロエンC5 X

長所:しなやかでソフトなサスペンション、充実したインテリア、経済的なパワートレイン
短所:もどかしいブレーキフィール、時折ギクシャクするAT、衝撃吸収性能はやや期待外れ

シトロエンC5 XはクーペのスタイルとSUVのスタンス、そしてステーションワゴンの多用途性を併せ持つ華やかなフランス車で、実用性に対する独自の解釈を見せてくれる。見慣れたステーションワゴンとは少し異なるクルマだ。

5. シトロエンC5 X
5. シトロエンC5 X

外見からも快適性を最優先していることは明らかである。ソフトなサスペンションは不安定になることもあるが、基本的にはしなやかでイージーな足取りを持ち、シートの座り心地とサポート性には目を見張るものがある。ボディの動きは大きいが、軽快かつ正確なステアリングと安定したグリップにより運転操作はほとんど苦にならない。

派手な外観とは裏腹に、インテリアはしっかりとした作りで広い。トランクも大きく、5人乗車時で540Lの容量を誇る(PHEVモデルでは485L)。

PHEVモデルの経済的なメリットはそれなりに大きく、C5 Xの中で快適性が最も高い。1.6Lのガソリンモデルも、その静かな走りとトルクはC5 Xのキャラクターによく合っている。ただし、やや不機嫌な8速ATには苦戦させられることもある。

記事に関わった人々

  • イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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