レンジローバー・スポーツSVR (助手席インプレッション)

公開 : 2014.12.22 23:40  更新 : 2017.05.29 19:20

またトルク-ベクトリング・ディファレンシャルは、レンジローバーでいうところの ’TVbB(トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキング)’ によって御され、コーナリング時のアンダーステア低減に働きかけるとのこと。同時にダイナミック・スタビリティ・コントロール・システムもリチューンされている。

また排気系にも手が加えられ、SVRには電気コントロールによるバルブが組み合わされる。したがって、ランドローバーいわく ”まるでレーシングカーのようなサウンド・トラック” を聞かせてくれるのだそうだ。

低負荷、低回転時には4本のエグゾーストのうちの2本を閉じ、3000rpmから上では全開になる。また、ここ最近よく耳にするバックファイヤーももれなく再現しており、渡河水深限界である850mmにおいてもエグゾーストは機能するとのこと。

シャシーはアジリティの向上を目的にチューンしなおされ、足元にはエア・サスペンションとアダプティブ・ダンパーを組み合わせる。引き締める方向の味付けを施すとともに、軽量コンポーネンツを多く用いている。

コーナリングの旋回性能を高めるに一役買うのはアクティブ・ロール・コントロール・システム。油圧ポンプと組み合わせたアンチ-ロール・バーからこちらのシステムに置き換わることにより、ボディ・ロールを意図的にコントロールし、”限界域まで途方もない安定感を得られる” のだそう。ステアリング・レシオを電子制御するシステムも、相対的に重みを与えた仕立てになっている。

標準のアロイ・ホイールのサイズは21インチ、組み合わされるタイヤは275/45となる。オプションで22インチのアロイ・ホイールを選ぶこともでき、こちらは295/40サイズのタイヤと組み合わせられる。銘柄はコンチネンタルのスポーツコンタクト5。ストッピング・パワーはブレンボ製6ピストン・キャリパーから与えられる。

大型のエア・インテークをそなえる専用フロント・バンパーや新しいグリル、フェンダー・アーチ・モール、ディフューザー付きのリア・バンパー、4本出しマフラー、リア・スポイラーなどのおかげで、標準のレンジローバー・スポーツとSVRの外観上の見分けは殊のほか簡単。

中を見ていけば、アルミ・トリム(オプションでカーボン製も選択可)や高級感あふれるスポーツ・シートなど、やはり ’最速’ を強調するパーツが数多にある。なお内装色は4パターンから選択できる。

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