BMW 3シリーズに3気筒エンジン搭載

公開 : 2015.01.31 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

BMWは今年の夏の終わり頃に、新しいジャガーXE、アップデートされたメルセデス・ベンツCクラス、そしてフル・モデルチェンジが予定されているアウディA4に対抗すべく、3シリーズのフェイスリフトを予定している。発売は、今年後半からという予定だ。

その主な内容は、CO2排出量が100g/kmを切るディーゼル・エンジン、3気筒エンジン、そして燃費に優れるハイブリッド・ユニットという3つの新しいパワー・ユニットを新たに搭載することにある。

BMWはこのコンパクト・エグゼクティブ・クラスで長い間トップ・ランナーの座を確保している。それは、クーペおよびコンバーチブル・モデルを4シリーズとして独立させた昨年でも、そのセールスに陰りを見せることはなかった。

セールス & マーケティングの責任者、イアン・ロバートソンはAUTOCARの取材に対してこう答えた。「この市場での戦いは熾烈なもので、決して安心はしていない。というのも、このセグメントに与えられる課題は日々アップデートされているからだ。われわれも、常にユーザーを引き付けるものを提供し続けたことによって、今日の成功があると考えている。今後も、BMWがトップの座を保持していく自信はある。常に刺激的なものを発表していきたい。」

最新のジャガーXEは、163psの2.0ℓインゲニウ4気筒ディーゼルで、26.6km/ℓの燃費と、マニュアル・モデルで99g/kmの、8速オートマティック・モデルでも104g/kmという低いCO2排出量を記録する。それに対し、現行の320dエフィシエント・ダイナミクスでも109g/kmという値だ。しかし、このBMWの関係筋は、フェイスリスト後のBMW 320d エフィシエント・ダイナミクスは、オートマティック・ギアボックス・モデルでも100g/kmを切るものになるだろうと仄めかした。

更に、BWMは50g/kmという低いCO2排出量と、53.1km/ℓという驚異的な燃費を持つプラグイン・ハイブリッド・ユニットを搭載した3シリーズを2016年にデビューさせる予定で準備を進めているという。このプラグイン・ハイブリッド・モデルに関しての詳細はまだベールに包まれたままだが、£30,000(530万円)というプライス・タグの掲げられた328iと同程度の価格でリリースされるものと見られる。また、そのパフォーマンスは、0-100km/hが6.0秒以下であるという。

新しい1.5ℓ3気筒ユニットは、これまでの2.0ℓディーゼルの316dと、1.6ℓガソリンの316iに変わって搭載される予定。パワーに関しては、それら現行モデルとほぼ同程度でありながら、ボディ重量が軽減され、燃費に関して10%以上の向上が見込めるという。

ジャガーXEは、その効率性と、スタイリング、そしてハンドリングをセールス・ポイントとしているが、BMWは今回のフェイスリストで “究極のドライビング・マシン” の名を確固たるものにしようと目論んでいる。更に、新しい3シリーズには、よりスポーティなサスペンション・セットアップがオプションとして用意されるようでもある。

スタイリングに関してはその変更点は少なく、ヘッドランプまわりに手がいられるにすぎない。また、インテリアについても、よりハイ・クオリティな材質が与えられるなどにとどまるようだ。また、オプションとして用意されるマルチメディア・システムは、アップグレードされたものが与えられる。

英国では価格面での競争も熾烈になると予測されている。今、最も売れている320d SEでも£4,000(70万円)の値引きが当たり前で、その他のモデルでは£6,000(105万円)値引きという声も聞こえる。これはジャガーXEに対抗するためのもの。もちろんマイナーチェンジ直後の値引きはそれよりも少なくなるが、それではジャガーとまともに戦うことは難しかもしれない。

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