テスラ・モデルS P85 D

デュアル・モーターによりスーパーカーもかくやの加速力を掲げるモデルS。その他のパッケージングも、これまでにないほどの充実ぶりである。

■どんなクルマ?

モデルSは既に何度もわれわれを驚かせてくれている。フル・ロードテストでも ”実用的かつ洗練され、購買意欲をそそる傑作である” と締めくくられた優等生中の優等生である。

これまでのモデル展開は、381psを発揮する航続可能距離500kmのレギュラー・モデルである85と、302psと346kmである60の2本立てであった。これに新たに加わったのが今回のテスト車両である85 Dである。

最大の特徴は、これまで1機の電気モーターのみがが後輪を回していた代わりに、同等の電気モーターがそれぞれのアクスルに組み合わされた点。

なかでもリア・モーターはテスラのパフォーマンス部門(モデル名のPはここからとっている)がさらなるパワーアップを施している。

よって後輪だけに470psを供給するに至った。進化はそれだけではなく、さらに前輪に221psものパワーを与えるというのだ。合わせて692psと95.0kg-m……、どう考えてもふつうの数字ではない。

最終的な数値データも、言うまでもなく驚異的。最高速度は249km/hと一般的であるものの、0-100km/hタイムはなんと3.2秒。フェラーリ458スペチアーレのAUTOCAR実測値と同タイムなのである(458イタリアはこれより0.1秒遅い)。

こうなれば£79,080(1,460万円)というリスト・プライスが安くさえ思えてくる。スーパーチャージャー(=数十分で満充電できるというテスラ発の充電スタンド)のアクセス権も標準でついてくると考えればなおさらだ。

実際に購入を考えている人々にとって、481kmという航続可能距離も、十分に魅力的な数字ではないだろうか?

もしかすると、85に£4,100(77万円)を上積みすれば購入できるのならば……と考える向きも少なくないかもしれない。

それだけではなく、P85は遅からぬうちに市場から姿を消すことになっている。したがって、これから4WDに資金を投じる人は増えていくことが予想される。

 
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