ルノーが新型ミニバン公開へ 初代『エスパス』を「未来志向の視点で」再解釈したEVコンセプト パリ・モーターショーに出展

公開 : 2026.10.08 07:25

ルノーはパリ・モーターショーで展示予定の新型コンセプトカー『Eスペース』を公開しました。カルト的人気を博した1984年の初代『エスパス』の現代的な再解釈とされ、レトロなデザインを採用しています。

新世代の電動ファミリーカー

ルノーは、10月12日にフランスで開幕するパリ・モーターショーで、『Eスペース(E-Space)』と呼ばれる新型のコンセプトカーを公開予定だ。革新的なミニバン(MPV)モデルの次世代EV版を予感させるものだ。

このコンセプトカーは、1984年に発売され、欧州市場でミニバンの人気を牽引した初代『エスパス(Espace)』の精神を受け継ぐものとされている。エスパスは現在第6世代となっているが、実質的に大型SUVへと変貌を遂げている。

ルノーEスペース・コンセプト
ルノーEスペース・コンセプト    ルノー

ルノーは、Eスペース・コンセプトは「リブート」モデルであり、「初代モデルを未来志向の視点で」再解釈して設計されていると述べた。

パリ・モーターショーでの一般公開に先立ち、Eスペース・コンセプトの詳細はほとんど明らかにされていないが、全長は4700mmで、「ファミリーカーのデザインに対する新たなアプローチ」を反映しているという。

外観画像からは、初代エスパスとの共通点が確認できる。フロントは鋭く傾斜し、リアは角ばった形状となっており、室内空間を最大限に確保しているようだ。ルノーは、インテリアについて「広々としており、ハイテクで居心地が良い」と述べている。

EV化でミニバン人気再燃

ルノーはあくまでコンセプトカーであると強調しつつも、「未来の可能性を探る」ことを目的とした車両であり、「futuREady」戦略に合致するとしている。

世界的な販売ランキングではSUVが依然として主流だが、各社がラインナップの電動化を進める中、ミニバン人気が再燃している。EV向けのスケートボード型シャシーは、広々とした室内空間を持つファミリーカーに最適だからだ。Eスペース・コンセプトの量産モデルが登場すれば、フォルクスワーゲンのIDバズと競合することになるだろう。

ルノー・エスパス(現行型)
ルノー・エスパス(現行型)

Eスペース・コンセプトは、パリ・モーターショーに出展するルノーのブースの大きな目玉となるだろう。

ルノーはまた、『トゥインゴベイ(Twingobay)』と呼ばれる、パノラマガラスルーフを備えた『トゥインゴ』の新バージョンも公開した。ガラスルーフは紫外線を99.9%カットし、室内空間をより広く感じられるようになるという。

さらに、今後EVラインナップに導入予定の新しいリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーや、『ルノー8ゴルディーニ』コンセプトカーも展示する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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