新型『日産エルグランド』の知っておきたい10のポイント(前編) 第3世代eパワーとeフォース採用 デザインはオラオラではなく『威風堂々』

公開 : 2026.09.10 12:05

7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』は8月末に早くも累計受注台数が9000台を突破し、出足好調です。その実車を通じてあらためわかった10のポイントを篠原政明が解説します。

1:従来型よりサイズアップしたエクステリア

7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』。先行して5月末から受注を開始し、8月末に早くも累計受注台数が9000台を突破した。

そんな新型エルグランドを公道上で実際に取材する機会を得た。実車に接して、あらためてわかったポイントを簡単に紹介していこう。

7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』。
7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』。    平井大介

新型エルグランドのサイズは、全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mm、ホイールベース3000mm。従来型より30mm長く、45mm幅広く、160mm高いが、ホイールベースは同じとなる。

デザインコンセプトは『ザ・プライベート・マグレブ(リニアモーターカー)』。ショー会場やテストコースなどでプロトタイプを含めて実車は何度も見てきたが、公道上で見るとその佇まいはなかなかの迫力だ。

特に高められた車高が、存在感を文字どおり高めている。ユニークな組子のフロントグリルは好き嫌いが分かれそうだが、光りものを使っていないので『オラオラ』なイメージはなく、まさに『威風堂々』という感じだ。今後の日産車は、このグリルをアイデンティティにしていくのだろうか?

2:プライベートラウンジを目指したインテリア

運転席に乗り込んでみると、従来型から76mm高められたアイポイントと、水平基調のインパネによって視界は良い。今回は狭い街中を走る機会はなかったが、車両感覚はつかみやすいので運転しやすそうだ。

インパネには14.3インチ×2の大型統合インターフェースディスプレイが展開され、発色も鮮やかで視認性は高い。ステアリングホイール左右のスイッチでの操作はこれまでの日産車と大きくは変わらないので、操作は思ったより煩雑ではない。

従来型から76mm高められたアイポイントと、水平基調のインパネによって視界は良い。
従来型から76mm高められたアイポイントと、水平基調のインパネによって視界は良い。    山本佳吾

ATセレクターは最近の日産車に共通のプッシュボタン式。運転中は操作する機会は少ないとはいえ、ブラインドでは扱いにくいので、これまた好き嫌いが分かれそうだ。

3:やはり『特等席』は2列目?

新型エルグランドのシートレイアウトは、今のところ2-2-3の3列7人掛けのみ。従来型よりサイズアップしたことで、室内空間も広がっている。また、2-3列目と座面が高まるシアターポジションを採用し、さらにウインドウ開口が大きいので、後部座席でも見晴らしが良い。

試乗車の『G』グレードは、1-2列目はパワーシートでヒーター&ベンチレーション付き。助手席と2列目はオットマン付きで同時に使えるほど室内は広い。

2列目シートは50cmの幅広座面に電動デュアルリクライニング機構なども備える。
2列目シートは50cmの幅広座面に電動デュアルリクライニング機構なども備える。    山本佳吾

特に2列目は50cmの幅広座面に電動デュアルリクライニング機構なども備え、まさに『特等席』。3列目は3人掛けだが、形状から中央に座る人は少し座りにくい。2人掛けなら、スペースも十分で結構快適だ。

従来型は低い車高のため3列目は可倒式だったが、新型ではライバルと同様の跳ね上げ式になった。操作は簡単でアシスト機構も付くから、非力な人でも問題なく扱えるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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