動じず先を急げるジャガーXJR 本気度は高かったオペル・セネター 24v 1980年末『路上のビジネスクラス』たち(3)
公開 : 2026.10.24 17:55
スポーツモードを選ぶ必要性は感じにくい
アクセルペダルを優しく傾ければ、しなやかなサスペンションが路面の凹凸を吸収。直6エンジンは、淀みなく豊かなトルクを生み出し、滑空するように急げる。この懐の深さが好ましく、あえてスポーツモードを選ぶ必要性は感じにくい。
それでも、Jゲートから伸びるシフトレバーでギアを選べば、往年のXK120さながらの吸気音を響かせ回転上昇。荒々しい排気音がクロスオーバーし、刺激的な重奏を楽しめる。

右足を僅かに戻しながらカーブへ飛び込むと、絶妙なシャシーバランスが顕になる。ステアリングホイールの感触は見事といえ、程よい硬さのブッシュが組まれたサスペンションは、僅かなロールやピッチを許しつつ、安定した姿勢制御を維持し続ける。
傷んだアスファルトでも目立って乱れることなく、ドライバーの操縦へ忠実に反応。通常のXJ6では信頼感が揺らぐような場面でも、XJRなら動じず先を急げる。
後にシリーズ頂点へ据えられる原石
この3台で商業的に最も成功したのは、BMW 5シリーズ。E34型は計120万台が提供されたが、生産能力が上限に達していなければ、更に増えた可能性は高い。約7万台が生産された535iは、上級エクスプレス的な5シリーズのイメージを、定着させたといえる。
親会社のGMは、オメガ/カールトンの上級モデルとして、セネターを受け止めていた。だが、オペルの本気度は高かった。オペルキャンピングカーの牽引役や、パトカーの定番以上のサルーンが狙われたことは、有能な3.0i 24vを運転すれば明らかだ。

XJRは、XJ40系を彩るニッチなスポーツ仕様といえ、販売数は300台程度でしかない。しかし、後継のX300系ではスーパーチャージャーで強化され、ジャガーの技術力と独自性を象徴するモデルへ進化を遂げた。後にシリーズ頂点へ据えられる、原石といえる。
協力:XJ40レジスター、BMWカークラブGB
535i スポーツにXJR、セネター 3.0i 24v 上級サルーン3台のスペック
BMW 535i スポーツ(1987〜1992年/英国仕様)
英国価格:2万8500ポンド(新車時)/2万5000ポンド(約520万円)以下(現在)
生産数:7万549台(535i合計)
全長:4720mm
全幅:1751mm
全高:1412mm
最高速度:226km/h
0-97km/h加速:7.3秒
燃費:7.8km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1587kg
パワートレイン:直列6気筒3430cc 自然吸気SOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:210ps/5700rpm
最大トルク:31.5kg-m/4000rpm
ギアボックス:5速マニュアル/後輪駆動
ジャガーXJR(1988〜1994年/英国仕様)
英国価格:3万9450ポンド(新車時)/2万ポンド(約416万円)以下(現在)
生産数:約300台
全長:4988mm
全幅:1830mm
全高:1380mm
最高速度:228km/h
0-97km/h加速:8.3秒
燃費:7.8km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1790kg
パワートレイン:直列6気筒3980cc 自然吸気DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:254ps/5250rpm
最大トルク:38.3kg-m/4000rpm
ギアボックス:4速オートマティック/後輪駆動
ヴォグゾール(オペル)・セネター 3.0i 24v(1987〜1993年/英国仕様)

英国価格:3万9450ポンド(新車時)/2万ポンド(約416万円)以下(現在)
生産数:2万2325台
全長:4844mm
全幅:1763mm
全高:1448mm
最高速度:234km/h
0-97km/h加速:8.8秒
燃費:7.6km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1545kg
パワートレイン:直列6気筒2926cc 自然吸気DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:206ps/6000rpm
最大トルク:27.4kg-m/3600rpm
ギアボックス:4速オートマティック/後輪駆動
画像 路上のビジネスクラス BMW 535i/ジャガーXJR/オペル・セネター 24v 最新5シリーズとタイプ01も 全122枚






























































































































