アルピナ創業家『ボーフェンジーペン』が『05 GT』発表! BMW M5ツーリングをさらに洗練させた800psの高性能ワゴン

公開 : 2026.06.16 07:25

アルピナ創業家が立ち上げた新事業ボーフェンジーペンから、BMW M5ツーリングをベースとする高性能モデル『05 GT』が発表されました。エクステリアを洗練させ、シャシーも独自のセッティングに変更しています。

アルピナ創業家の新モデル第2弾

アルピナB5の後継モデルとも言える『ボーフェンジーペン05 GT』が登場した。これは、アルピナを創業し、最近その名称使用権をBMWグループに売却したボーフェンジーペン家による新型車で、BMW M5ツーリングをベースとしている。

第1弾の『ザガート』に続いて登場した05 GTは、カーボンボディのクーペよりも価格は抑えられており、新たな道を歩み始めたボーフェンジーペンにおける1つのフォーマットを示すものだ。BMW M4をベースにした限定モデルのザガートとは異なり、05 GTはスタイリング面でもメカニカル面でも、ベース車の根本的な見直しは行われていない。

ボーフェンジーペン05 GT
ボーフェンジーペン05 GT    ボーフェンジーペン

とはいえ、ドイツのブッフローエにある自社工場で実施されるこの改造には、約5万ユーロ(約930万円)の費用がかかるようだ。変更点は数多く、その中でも最も重要なのが、フェラーリF430、初代BMWミニ、マクラーレンP1などのデザインを手掛けたことで知られるフランク・ステファンソン氏のスタジオによるエクステリアだ。

05 GTではベースのM5ツーリングの派手さを抑えつつ、サイドの視覚的な重厚感を軽減することを目指した。注目すべき要素はフロントとリアの新しいバンパー、かなり凝ったデザインのサイドスカート、そしてリアスポイラーなどで、フロントには「BOVENSIEPEN(ボーフェンジーペン)」のロゴが刻まれている。

派手さを抑えたエレガントな外装

オーストリアで行われた小規模な発表会で実車を見たところ、05 GTはG90世代のM5よりもかなり控えめな仕上がりとなっており、その走行性能の高さをほのめかす唯一の要素は、アクラポヴィッチのチタン製エグゾーストの4本出しエンドパイプだけだ。これは標準のステンレス製パイプに比べて8kgの軽量化を実現している。

ドライブトレインへの変更は、4.4LツインターボV8エンジン『S68』の再チューニングにとどまる。これに加え、最適化されたエアインテークと高効率のエグゾーストにより、ベースのM5における最高出力728psおよび最大トルク102kg-mから、800psおよび112kg-mへと向上した。

ボーフェンジーペン05 GT
ボーフェンジーペン05 GT    ボーフェンジーペン

電気系統は変更されておらず、最大198psと実走行で約56kmの電気走行距離を維持している。ボーフェンジーペンによると、最高速度は305km/hを超え、0-100km/h加速は「3.6秒未満」だという。車両重量は2555kgで、標準のM5ツーリングより5kg重い。

従来のアルピナの顧客層にとって興味深いのは、サスペンションの改良点だろう。実際、05 GTは圧倒的なスピードと、M5を上回る快適性を両立させているという。Mアダプティブダンパーは再チューニングが施され、独自のアイバッハ製スプリングに加え、新しいストラットタワーブレースも装備されている。

ホイールは前後異径ではなく、4本とも21インチアルミホイールが装着されている。仕上げとして、「BOV」マーク入りのピレリ製特注タイヤがこのパッケージを完成させている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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