前作以上のヒットの予感! ジープのミドルサイズSUV『コンパス』が9年ぶりフルチェン 伝統のデザインは現代的かつ都会的なフィニッシュに

公開 : 2026.10.07 12:00

パワーユニットはマイルドハイブリッド1本

この魅力的なデザイン、パッケージング、そして機能性を持つ、新型コンパスの走りを担うパワーユニットは、日本仕様においては1.2Lの直列3気筒ガソリンターボエンジンに48Vの駆動用バッテリーとエレクトリックモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド版のみだ。

これは現在のステランティス・グループが誇る、動力性能と環境性能をきわめて高い水準で両立させたもので、システム全体での最高出力は145psとなる。ミッションは6速DCTで、駆動方式はFWD。

パワーユニットは、1.2L直列3気筒ターボに48Vの駆動用バッテリーとエレクトリックモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。
パワーユニットは、1.2L直列3気筒ターボに48Vの駆動用バッテリーとエレクトリックモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。    平井大介

これに路面状況や走行スタイルに応じて、走行特性や駆動力配分を最適化する走行モードシステム、『セレクテレイン』を組み合わせ、ドライバーは適時スポーツ、オート、スノー、サンド/マッドの各モードを選択できる。

俊敏に、滑らかに加速していく爽快感

今回は舗装路のみでの試乗だったため、モードはスポーツとオートを使用したのみだったが、スポーツではわずか145psのパワーユニットが、1600kgをはるかに超える車重を俊敏に、そして滑らかに加速していく爽快感を十分に楽しむことができた。

このパワーユニットは、低速域ではエレクトリックモーターのみでの走行も可能とするのだが、こちらは混雑した市街地の走行ではキャビンの静粛性や燃費性能の向上に、確実にプラスの効果を生み出してくれるから嬉しい。

セレクテレインでスポーツ、オート、スノー、サンド/マッドの各モードを選択できる。
セレクテレインでスポーツ、オート、スノー、サンド/マッドの各モードを選択できる。    平井大介

高速域での新型コンパスは、素晴らしい安定感を感じさせてくれるSUVだった。ただし前で触れた19インチ径タイヤは、このモデルにはややオーバースペックであるようで、特に速度が速い細かい振動の処理には、少し不得意な面が感じられた。

ベースグレードの『アルティチュード』(Altitude/価格520万円)では18インチ径となるから、あるいはベストなシャシーのセッティングは、こちらかもしれない。

2026年はジープが生誕85周年を迎えた年。この記念すべき年に、ジープというブランドへ新たにエントリーするカスタマーを迎える最前線に立つ役割を担う新型コンパスが、ここまでの魅力を感じさせるモデルに仕上がっていたことには大いに驚かされた。

この新型コンパスを街で見た者は、おそらくその多くがそれに興味を持ち、それがどのブランドのモデルであるかを知りたがるだろう。前作以上のヒットの予感が感じられた1台だった。

ジープ・コンパス・サミットのスペック

全長×全幅×全高:4550×1910×1670mm
ホイール:2785mm
トレッド(前/後):1630/1635mm
最小回転半径:5.4m
車両重量:1620kg(サンルーフ付きは1650kg)
エンジン:直列3気筒DOHC+ターボ
ボア×ストローク:75.0×90.5mm
総排気量:1199cc
最高出力:100 kW(136ps)/5500rpm
最大トルク:230Nm/1750rpm
燃料タンク:55L
モーター最高出力:16kW/4264rpm
モーター最大トルク:51Nm/750-2499rpm
バッテリー総電力量:0.9kWh
燃料消費量:19.6km/L(WLTCモード)
駆動方式:前輪駆動
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
サスペンション:マクファーソンストラット/トーションピーム
タイヤ:225/55R19

価格
アルティチュード:520万円
サミット:570万円
サミット・スタイルパッケージ:590万円
ザ・ファーストエディション:595万円
*ボディカラーがハワイ(イエロー)となる100台の限定車

ジープ・コンパス・サミット(価格:570万円)
ジープ・コンパス・サミット(価格:570万円)    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

スーパーカー超王が斬るの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事