前作以上のヒットの予感! ジープのミドルサイズSUV『コンパス』が9年ぶりフルチェン 伝統のデザインは現代的かつ都会的なフィニッシュに

公開 : 2026.10.07 12:00

ジープのミドルサイズSUV、『コンパス』が、9年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けました。先代は洗練されたデザインと扱いやすいサイズ、そして優れた機能性から高い人気を博しています。山崎元裕のレポートです。

前作の成功を受け継ぐ新作

ジープのミドルサイズSUV『コンパス』が、9年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けて、サードジェネレーションへと進化した。

ちなみに先代コンパスは、洗練されたデザインと扱いやすいサイズ、そして優れた機能性から高い人気を博し、世界の100ヵ国以上で累計230万台以上もの販売実績を記録するに至っている。

ジープのミドルサイズSUV『コンパス』が、9年ぶりとなるフルモデルチェンジ。
ジープのミドルサイズSUV『コンパス』が、9年ぶりとなるフルモデルチェンジ。    平井大介

果たして前作の成功を受け継ぐ新作は、どれほど魅力的なモデルへ進化を果たしているのか。その期待感が限りなく大きなものだったのは言うまでもない。

新型コンパスとのファーストコンタクトは、やはり感動的とさえ表現できるものだった。フロントにはコンパクトな7スロットグリルが備わり、前後ホイールアーチは台形型と、ジープ伝統のデザインモチーフは確かに継承されているものの、より現代的かつ都会的なフィニッシュにアレンジされている。

リアのLEDコンビネーションランプは、ジュリー缶のデザインにインスパイアされたX字をモチーフとしたもの。さらに細かく車体を観察すれば、コンパスらしく前部には北を示すN、後部には南を示すS、左右にはそれぞれW、Eの文字も見つけることができる。

先代コンパスは平均的より若干小さなモデルだった

ボディデザインがさらに美しくなった理由として、まず触れておかなければならないのはスリーサイズの拡大だろう。この原稿の最初に、コンパスをミドルサイズSUVと表現したが、先代コンパスは正確にはこのクラスのSUVにおける平均的サイズより若干小さなモデルだった。

先代コンパスの全長4420mm、全幅1810mm、全高1640mm、ホイールベース2635mmだったが、新型ではそれぞれ4550mm、1910mm、1670mm、2785mmにまで拡大され、ライバルと対等に競合するサイズを持つに至った。同時に、前後方向に伸びやかな印象を持つ端正なボディスタイルを生み出す直接の原動力となったのだ。

新型はライバルと対等に競合するサイズを持つに至った。
新型はライバルと対等に競合するサイズを持つに至った。    平井大介

ちなみに試乗車は日本仕様の新型コンパスでは上級グレードとなる『サミット』(Summit/価格570万円)で、前後タイヤは225/55R19サイズの3シーズンタイヤ(ミシュランeプライマシー)となるから、それに組み合わされるダイヤモンドカットのブラックアロイホイールとともに、フットワークの力強さも外観から巧みに表現されているのがわかる。

ジープらしく機能性では何の問題も感じさせない

キャビンはジープというブランドの作らしく、機能性では何の問題も感じさせない。10.25インチのフルデジタルTFTクラスターをドライバー正面にレイアウトするほか、センターには16インチのタッチスクリーンを配置。使用頻度の高さに応じて物理スイッチを残していることにも好感が持てる。

インテリアに使用されるマテリアルにも十分な高級感があり、実際に感じる広さもこのクラスでは充分なレベルが確保されている。後席ではやや上下方向の余裕に惜しい部分もあるが、その後方には550Lもの容量を誇るラゲッジルームが備わる。

使用頻度の高さに応じて物理スイッチを残していることにも好感が持てるキャビン。
使用頻度の高さに応じて物理スイッチを残していることにも好感が持てるキャビン。    平井大介

さらにそれを拡大したければ後席は40:20:40で分割可倒できるほか、ラゲッジルームの床面下にはさらなるエクストラスペースも存在。ジープの発表による最大の荷室容量は1560Lと、それを使い切るのは逆に難しいほどだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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