祝40周年!カロッツェリアの足跡を振り返る(後編)ニーズに合わせて進化を続ける【浜先秀彰の絶対的カーグッズ!第24回】

公開 : 2026.10.07 12:05

AUTOCAR JAPANのカーグッズ情報を担当する浜先秀彰が、商品選びのコツや業界の気になる話を月イチで紹介。今回は今年で40周年を迎えたパイオニア・カロッツェリアの歴史を振り返る後編です。

包み込まれるサウンドを楽しめる時代に

今年6月に40周年を迎えたパイオニアのカーAVブランド『カロッツェリア』。その足跡をたどる後編です(編集部注・前編はこちら:祝40周年!カロッツェリアの足跡を振り返る(前編) ロンサムカーボーイを引き継ぎ誕生【浜先秀彰の絶対的カーグッズ!第23回】)。

2000年代に入ると、カーナビや車載プレーヤーでDVDビデオを見られることは珍しくなくなり、車内でのちょっとした時間にミュージックビデオや映画を楽しむ人が増えてきました。DVDビデオがテレビと並び、車内エンタメソースとして少しずつ認知されてきました。

1DINサイズボディに7インチディスプレイやDVDプレーヤーなどを内蔵したAVユニット『AVH-P9DVA』。5.1hサラウンド再生を実現していた。〈2003年〉
1DINサイズボディに7インチディスプレイやDVDプレーヤーなどを内蔵したAVユニット『AVH-P9DVA』。5.1hサラウンド再生を実現していた。〈2003年〉    パイオニア

そんな中、2003年にリリースされた『AVH-P9DVA』は、そこから一歩先を行く『5.1chサラウンド再生』を実現しました。

車内の前後左右4つのスピーカーにセンタースピーカー、サブウーファーを加え、対応ソフトを利用することで、映画館さながらの迫力を持つ立体音響が楽しめるのです。

そしてこの時には、オートタイムアライメント&オート・マルチアクセスイコライザーという新技術も開発されました。

カーナビと並行してカーオーディオも積極展開

2000年代後半、カロッツェリアでは『サイバーナビ』、『楽ナビ』という2つのブランドのカーナビとともに、カーオーディオも並行して力を入れていました。

当時はカーナビを必要としない『カーオーディオ派』も多く、『イイ音』を追求するクルマ好きは多かったのです。

ハイエンドカーオーディオ・カロッツェリアXで培った高音質技術を投入しながらも、手が届きやすい価格としたメインユニット『DEH-P01』。〈2009年〉
ハイエンドカーオーディオ・カロッツェリアXで培った高音質技術を投入しながらも、手が届きやすい価格としたメインユニット『DEH-P01』。〈2009年〉    パイオニア

そのような人たちに向けて、2009年、ハイエンドカーオーディオブランド『カロッツェリアX』のテイストを継承しながらも、手に届きやすい価格のモデル『DEH-P01』をリリース。別体アンプやRSシリーズスピーカーなどと組み合わせ、ハイクオリティなサウンドシステムを構築できました。

ポータブル型カーナビにも通信を採用

前編で、2002年に登場した世界初の通信モジュール搭載カーナビ『エアーナビ』を紹介しましたが、2010年には第2世代として『Air Navi』をリリース。

とはいえ前モデルとハード的なつながりはなく、こちらは通信モジュールを組み合わせたポータブル型カーナビという位置づけです。

一定のニーズがあったポータブル型カーナビに通信機能を搭載した、第二世代のAir Navi。写真は上級モデルとなる『AVIC-T07』。〈2010年〉
一定のニーズがあったポータブル型カーナビに通信機能を搭載した、第二世代のAir Navi。写真は上級モデルとなる『AVIC-T07』。〈2010年〉    パイオニア

車種を選ばず簡単に取り付けられるにもかかわらず、サイバーナビや楽ナビと同様の業界トップレベルの優れた基本性能を実現。さらに、通信によってスマートループ渋滞情報を活用した精度の高い渋滞回避ルート探索や、毎月の地図更新なども備えていました。

現在のようにスマホ+地図アプリという選択肢がない当時は、手軽に導入できて高機能なAir Naviは高い人気を誇りました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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