ホンダ・プレリュードと過ごした夏(5) 理想のハイブリッドスポーツカーありき【日本版編集長コラム #103 & スーパーカー超王が斬る】
公開 : 2026.10.11 12:05
AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』。第103回は『ホンダ・プレリュードと過ごした夏(5)』です。スーパーカー超王こと山崎元裕センセイからのショートレポートと合わせて掲載します。
もくじ
ートータルの走行距離は1908.7km
ー滑空感があり、まさに快適そのもの
ープレリュードの車名を与えられる予定ではなかった
ースーパーカー超王が斬る:ポジティブな評価に異論なし
ー朝から夜までプレリュードを磨き続けた学生時代
トータルの走行距離は1908.7km
この夏、昨年9月4日に発売されたスペシャリティスポーツカー、『ホンダ・プレリュード』と約1ヵ月を共に過ごすことになった話。全て書き切りたいと思ったため長くなってしまったが、今回でまとめたいと思う。
結局トータルの走行距離は1908.7kmで、メーターに表示された平均燃費は19.7km/Lだった。これは1日で約500kmを走行した、高速道路での長距離移動も含まれる。街中のみではざっと15~16km/Lだが、高速道路なら20km/Lは余裕で超えてくる印象。燃料タンクは40Lなので、余裕を見ても長距離なら700km以上は走りそうである。

プラグインではないハイブリッドの利点は、充電を気にする必要がないことだ。プレリュードが搭載するハイブリッドシステムもよくできていて、気をつけてメーターを見ていたが、いつの間にか満充電になっていることが多かった。
長距離移動で唯一気になったことを先に書いておくと、速度を固定してオートクルーズで走っている際、新東名高速のような直線が続く場面で、ステアリング操作をしていない警告の出方が過敏すぎる感じがしたこと。ステアリングはちゃんと握っているのに……という場面が何度かあったのだ。
ただし、このあたりの技術に関してホンダがかなり進んでいるのは、以前取材したアコードのホンダ・センシング360+で確認済み。こういった声が集まれば改善されるに違いない。
滑空感があり、まさに快適そのもの
しかしながらその場面、すなわち路面がフラットで一定速度で走る高速ルートだと特に『滑空感』があり、まさに快適そのもの。『アンリミテッド・グライド』という開発コンセプトに偽りがないことを実感できた。
また、インパネが水平基調で落ち着いた雰囲気であること、フェンダー上部のデザイン処理で車両感覚が掴みやすいこと、死角を減らすべくピラーの断面を削いだことなどで、スポーツカーにしては運転中のストレスが少ないことも、快適性を後押ししている。8スピーカーのボーズ・プレミアムサウンドシステムを標準装備することも見逃せない。

シートは座面の硬さが少し気になるものの、シートバックを立て気味にしたところ上手く身体にフィットし、長距離も苦にならなかった。
今回惜しかったのは取材期間、雨模様の天候が多かったことだ。撮影に備えてせっかく洗車したのに雨……ということが何度かあった。しかしボディを拭き上げる度に、このラインが綺麗だなと気が付いたり、テールライトのデザインが結構好きだと思ったり、プレリュードへの愛着が増す時間を作ることができた。
プレリュードはハッチゲートのある3ドアだが、今どき珍しい左右に4枚ドアがないクーペボディ。着座位置は低く、乗り降りは言ってみれば不便だ。
しかし不便ではあるけれど、その佇まいは日常の景色にいるだけで華があり、近所の買い物ですら特別なものになった。ボディカラーが赤であることも無関係ではないだろう。いや、正確に書けば、筆者がプレリュードを深く理解したことでだんだんと好きになっていったからこそ、そういう想いになったのだ。



































































































































