三原色が似合う小さなMT車たち スズキ・スイフト x オペル・コルサ x セアト・イビサ(1) AT限定で運転免許を取得する若者は英国でも増加中

公開 : 2026.10.23 18:05

若干の古さが好ましさも生んでいる

後席の広さは充分。内装はダークトーンで薄暗いが、要所はソフトタッチ加工され、価格以上の質感にある。尖ったドアミラーは上級モデルへ通じる形状で、充足感を高める。

メーターモニターの表示は大きく見やすく、タッチモニターのサイズは丁度いい。運転支援システムのオン/オフも簡単。エアコンには物理スイッチが残され、複数のドライブモードで悩む必要もない。シンプルさが、むしろうれしい。

セアト・イビサ/スズキ・スイフト
セアト・イビサ/スズキ・スイフト    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

装備面では、コルサが一枚上手。ステアリングやシートにヒーターが仕込まれ、内装へ鮮やかな差し色が入り、安っぽさは抑えられている。素材選びにもコダワリを感じる。

エアコンは物理スイッチで操作し、ステアリングホイールにも複数のボタンが並び、ハンドブレーキはレバー式。現行型は2019年の登場で、若干の古さは滲むものの、それが好ましさも生んでいる。リアシートは狭いが。

多くの人が気負わず付き合いやすい性格

コルサは乗り心地に優れるが、姿勢制御には緩さがある。ステアリングの反応はマイルドで、遊びは若干多め。シフトノブの形状は独特で、シフトフィールは少し曖昧。スポーツ・モードは備わるが、変速時はステアリングを右手でしっかり握っていたい。

勢い良くカーブへ飛び込めば、リアタイヤからスキール音。操縦性の精度はほどほどだが、粘り強く身軽で、シートは身体を良く支え、挙動を把握すれば意のままに扱える。

ヴォグゾール(オペル)・コルサ/セアト・イビサ
ヴォグゾール(オペル)・コルサ/セアト・イビサ    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

動力性能は、イビザより上。6速目が備わり、ギア比もロングで、高速道路での快適性も褒められる。積極的に飛ばすようなスタイルには向いていないが、多くの人が、気負わず付き合いやすい性格といえる。どこか、懐かしさも漂う。

この続きは、スズキ・スイフト x オペル・コルサ x セアト・イビサ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

スズキ・スイフト x オペル・コルサ x セアト・イビサの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事