プジョー『RCZビジョン』公開(前編) 量産化も視野に入れた4人乗りEV 実現すればBMW 4シリーズに対抗?
公開 : 2026.10.13 16:45
プジョーが新型のコンセプトカー『RCZビジョン』を公開しました。洗練された4人乗りGTクーペとして『RCZ』の名が復活。需要次第で量産化も視野に入れ、可能な限り現実的な仕様として設計されているそうです。
現実的な仕様で設計されたコンセプトカー
プジョーは、パリ・モーターショーで新型のコンセプトカー『RCZビジョン(RCZ Vision)』を公開した。新たなデザイン言語を予告する電動スポーツクーペで、今後数年のうちに量産化される可能性もある。
パリ・モーターショーにおけるプジョーブースの目玉となったRCZビジョンは、次世代車のデザイン言語をどのように進化させていくかを示す未来的なショーケースだ。そのデザインを採用する量産車第1弾となるのが、来年発売予定の新型『208』である。

プジョーは近年、斬新で未来志向なコンセプトカーをいくつも発表してきた。しかし、2017年の『インスティンクト』、2018年の『Eレジェンド』、2023年の『インセプション』とは異なり、RCZビジョンは実際に顧客に販売される可能性が十分に考えられる。
エクステリアデザインやコックピットレイアウトなどは紛れもなくコンセプトカーらしいものだが、反響次第で量産化も見据え、可能な限り現実的な仕様で設計されている。
後部座席もしっかり使える4人乗りクーペ
全長4.65m、全高1.35m、全幅1.94mと、奇抜なインセプション・コンセプトよりもはるかに小型で、そのサイズ感は現在のBMW 4シリーズ・クーペとほぼ同等だ。
BMWと同様、完全な「4シーター」として設計されており、後部座席には十分なレッグルームとヘッドルームが確保されている。後部座席の実用性に乏しい「2+2」だった2009年の『RCZ』とは一線を画すものだ。

チーフデザイナーのマティアス・ホッサン氏は、RCZビジョンの設計にあたって実用性と使いやすさを最優先し、将来的に量産化できる可能性を最大限に高めるよう努めたと語った。「超未来的」にならないよう注意を払い、「20年後」の市販車を予見させるものになっているという。
「わたしは、そこを重要な部分として指示しました。このクルマをより親しみやすいものにするため、チームにはプロポーションやサイズに関してかなり現実的な外観を求めました。UFOのような、あるいは極めて未来的なものを目指したわけではありません」とホッサン氏は説明する。
ライバルの少ない分野 毎日乗れる美しいクルマ
ホッサン氏が以前手がけたコンセプトカー、Eレジェンドも、形状やパッケージングにおいては同様に現実的だったが、コンセプト段階を超えることはなかった。
「これ(RCZビジョン)はコンセプトカーですが、デザイナーとしては、これを現実のものにする機会が得られることを願っています。市場の需要次第ですね」とホッサン氏は言う。

同氏は商業的な実現可能性を高める要因として、現在の市販車に類似モデルがほとんどないことを挙げた。
「わたしはもともとかなり楽観的な性格です。アッパー・メインストリームブランドから4シーター・クーペを探そうとしても、選択肢はほとんどありません。そのため、この種の市場にはまだ余地があると信じています」
「だからこそ、4シーターとしてデザインしたのです。2シーターなら美しいクルマになるかもしれませんが、実用性の面で制約が大きすぎます。プジョーはアッパー・メインストリームブランドであるため、2列目の座席が非常に重要です。これは、美しいクルマを日常的に乗りこなす、完璧な形と言えるでしょう」
画像 単なる夢物語ではない! プジョーの2ドア・クーペが復活する可能性も【プジョーRCZビジョンを詳しく見る】 全35枚






































