プジョー『RCZビジョン』公開(前編) 量産化も視野に入れた4人乗りEV 実現すればBMW 4シリーズに対抗?

公開 : 2026.10.13 16:45

ルーフを低く抑えるバッテリー配置が鍵に

ホッサン氏は、プジョーの親会社であるステランティスが展開しているような、フラットフロアのモジュラー式EVプラットフォームが、クーペのような少量生産モデルの存在意義を強める要因となっていると指摘した。人気の主力モデルとシャシーやパワートレインを共有でき、開発コストを抑えられるためだ。

同氏によると、RCZビジョンは「特定のSTLAプラットフォームをベースにしているわけではない」ものの、デザイナーたちは従来のEVのハードポイントを基に形状やパッケージングを決めることで、「現実的なものにするよう努めた」という。

プジョーRCZビジョン
プジョーRCZビジョン    プジョー

量産化される場合、次世代の『e-208』および『e-308』のベースとなるSTLA Oneプラットフォームが採用される可能性が高いだろう。

しかし、RCZの車体構造における重要な要素の1つは「フットガレージ」だ。床下バッテリーに切り込みを入れることで、乗員は地面に近い低位置に座り、ルーフラインを内燃機関搭載クーペ並みに低く抑えることができる。実際、RCZビジョンは同じレイアウトを採用しているポルシェ・タイカンと同等の高さとなっている。

プジョーはRCZビジョンの出力や性能、航続距離については一切明らかにしていないが、ホッサン氏は、純粋なスポーツカーというよりは「むしろGTクーペ」に近いと示唆した。

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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