ディフェンダーに対抗する大型SUV『V27』2027年発売へ チェリー傘下の『アイカー』英国参入 オフロード性能と電動化による高効率を両立

公開 : 2026.10.22 17:05

中国の自動車大手、チェリー傘下のブランド『アイカー(iCaur)』が来年英国市場に参入することが明らかになりました。英国向けのブランドとしては5番目で、タフな外観を特徴とする大型SUV『V27』を発売します。

英国向けとしては5番目のブランド

中国の大手自動車メーカーであるチェリー(奇瑞汽車)は、2027年初頭にSUVブランド『アイカー(iCaur)』を英国に投入すると発表した。

アイカーは、オモダ(Omoda)、ジェイクー(Jaecoo)、チェリー(Chery)、レパス(Lepas)に続き、英国におけるチェリー・グループ5番目のブランドとなる。同社とジャガー・ランドローバー(JLR)の合弁事業である『フリーランダー』も今後投入される予定であり、SUVブランド『Jetour』も同様に展開される可能性がある。

英国に新たに導入されるアイカーブランド
英国に新たに導入されるアイカーブランド    アイカー

中国では、アイカーは「iCar」と表記されるが、アップルとの商標権侵害を避けるため、その他の地域では「iCaur」と表記されている。他の地域では現在、最高出力450psのレンジエクステンダー式EVパワートレインを採用した、ランドローバー・ディフェンダー並みのサイズのオフロード車『V27』を販売している。

英国市場向けのV27の仕様についてはまだ明らかにされていないが、電動化されることは確認済みで、「オフロード性能と、電動化による高効率を両立させる」という。

現在、チェリー・グループの他のモデルは、英国市場でガソリン車、プラグインハイブリッド車、EVが用意されている。

欧州では5万5000ユーロから販売中

アイカーは親会社の「支援、経験、リソース」を背景に事業展開するものの、販売ネットワークを共有するオモダやジェイクーとは異なり、「独立したブランド」として運営されると述べた。

V27は最近、英国の公道でカモフラージュを施した状態でテスト走行している姿が目撃されている。チェリーは自社モデルを英国市場のニーズや嗜好に合わせて調整するため、ベッドフォードシャー州のミルブルック試験場に新たな開発拠点を開設した。

アイカーV27
アイカーV27    アイカー

V27の英国価格は未発表だが、今月初めに一部の欧州市場で受注を開始しており、価格は5万5000ユーロ(約980万円)からとなっている。JLRのディフェンダー110の最廉価モデルより約1万8000ポンド(約380万円)安い設定だ。

アイカーは『V23』と呼ばれる、より小型の電動クロスオーバーも販売している。英国での販売はまだ確定していないが、こうしたモデルが人気を博していることを踏まえると、V27に続いて販売店に並ぶ可能性は十分にある。

また、V27と同様にレンジエクステンダー・パワートレインを採用した中型の『V25』もある。

英国におけるアイカーの販売体制の詳細は未定だが、AUTOCARの取材によると、チェリーはすでにディーラー募集を開始しており、業者に対してV27の説明を行っているという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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