新型『テスラ・ロードスター』ついに正式発表! ロケット技術で空も飛ぶ イーロン・マスクCEOは2028年生産開始を約束

公開 : 2026.10.17 11:45

テスラが9年越しに新型『ロードスター』を発表しました。低温ガススラスターによる飛行能力を備えた驚異的な電動スポーツカーで、そのデザインは映画007にも登場したロータス・エスプリの影響を受けています。

9年越しのデビューで、まったく異なる姿に

テスラは、第2世代となる新型『ロードスター(Roadster)』を正式に公開した。世界最速の加速性能を持つクルマとされ、さらに短時間であれば空中に浮かぶことも可能だ。

最初の発表からほぼ9年を経てのお披露目となる。当初計画されていた3モーター搭載スポーツカーとはまったく異なる仕様となっており、テスラによれば、そのコンセプトから引き継がれた要素は一切ないという。最大の変更点は、オプションの「スラスト」または「ロケット」パッケージを装着すると、低温ガススラスターが搭載されることだ。

テスラ・ロードスター
テスラ・ロードスター    テスラ

「スラスト」パッケージでは、低温ガススラスターを利用して加速を補助し、0-97km/h加速を0.81秒(1フィート=約30cmのロールアウト式計測)で達成する。一方、「ロケット」パッケージでは、上空へ飛び上がることも可能だ。テスラは、後者については公道での使用が認められていないと指摘している。

また、マクマートリー・スピアリングと同様に、車両を路面に押し付けてグリップを向上させるファンも装備されている。リアウィングは可動式で、走行状況に応じて最適なダウンフォースが得られるよう、角度を自動的に調整する。

最高速度は600km/h?EVが空を飛ぶ

テスラは新型ロードスターの発表会で、こうしたシステムを実演してみせた。『セミ』トラックを越える高さまで浮上させ、空中でバレルロールを行い、その後着地させた。

現時点では、どれくらいの時間空中に留まることができるのか、またホバリングした状態でロールや宙返りといったアクロバットを行うことができるのかなど、詳細は不明だ。

テスラ・ロードスター
テスラ・ロードスター    テスラ

具体的な仕様についても明らかにされていない。発表イベントでは飛行能力に焦点が当てられ、技術仕様にはほとんど言及されなかった。実際、まだ多くのことが未定のようだ。テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、ロードスターの最高速度が370km/hに達すると述べた一方で、「少なくとも音速の半分」(約600km/h)を超えなければならないとも述べている。

テスラが公開した断面図によると、モータースポーツにインスパイアされたプッシュロッド式ダンパーを車輪の内側に装着している。また、車体構造はマグネシウム、チタン、カーボンファイバーで構成されている。

ロータス・エスプリの影響を受けたデザイン

新型ロードスターは床下にバッテリーパックを配置する、テスラ伝統の「スケートボード型」シャシーを採用している。標準仕様では、リアに2基の電気モーターが搭載され、後輪駆動となる。テスラからの公式発表は確認されていないが、報道によれば1500ps以上の出力を発揮する見込みだという。

外観は、以前公開していたプロトタイプとは大きく異なり、他のモデルとも一線を画す、ブルータリズム的で幾何学的なデザインとなっている。報道によると、映画『007/私を愛したスパイ』に登場した1976年型ロータス・エスプリから着想を得ているという。潜水艦に変形する劇中車は現在マスク氏が所有しており、発表会でも展示されていた。

テスラ・ロードスター
テスラ・ロードスター    テスラ

インテリアでは、ステアバイワイヤ方式のヨーク(操縦桿)型ステアリングが採用された。ブレーキやアクセルもバイワイヤ方式となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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