新たな中国メーカーの日本市場参入が明らかに 『チェリー』が独自ブランド&販売ネットワークで検討中 候補は『オモダ』と『ジェイクー』

公開 : 2026.08.24 07:05

中国の『チェリー(奇瑞汽車)』が報道陣向けにオンライン説明会を開催。独自ブランドで独自のディーラーネットワークを国内に築く形で、日本市場参入を検討していることがわかりました。桃田健史がレポートします。

中国乗用車ブランドとして輸出台数は23年連続トップ

新たな中国メーカーが日本市場に上陸する可能性が出てきた。『チェリー(奇瑞汽車)』が報道陣向けにオンライン説明会を開き、独自ブランドで独自のディーラーネットワークを国内に築く形で、日本市場参入を検討していることがわかったのだ。

筆者は世界各地で自動車産業を取材する中で、その存在が気になっていた。なぜならば中国はもとより、世界各地でチェリー・グループのクルマが走る姿を数多く目にしており、また各地のモーターショーで近年、存在感が増してきたからだ。

チェリーはグローバルで6ブランドを展開。こちらはオモダ5(左)とジェイクー5(右)。
チェリーはグローバルで6ブランドを展開。こちらはオモダ5(左)とジェイクー5(右)。    チェリー

今回の説明によれば、チェリー・グループの車両が発売されている国や地域は130以上もあり、累計ユーザー数は2000万人を超えるという規模に達している。しかも、中国乗用車としてはグループ全体で輸出台数が23年連続でトップ。直近の2026年上期ではグローバル市場におけるシェアが4.1%だ。

内需が大きい中国において輸出事業に本格的に着手した時期が早いチェリーは、グローバル市場における中国車の存在感を知らしめる存在だと言える。当然、その中には道路交通法で左側通行となる右ハンドル車が主流の国や地域がある。

そのため、技術的な側面では日本市場へ参入するためのハードルは比較的低いと考えられる。では、チェリーのどんなモデルが日本に上陸する可能性があるのだろうか。

チェリーはどんなブランドなのか?

現在、チェリー・グループがグローバルで展開しているのは、次の6ブランドだ。

ファミリー層を中心に実用性を重視した『Chery(チェリー)』。
ラグジュアリーとパフォーマンスを追求する『Exeed(エクシード)』。
先進性やトレンドと上質さを追求する『Omoda(オモダ)』と『Jaecoo(ジェイクー)』。
クラシックなアドベンチャースタイルを提案する『iCAR(アイカー)』。
そして、エレガンスと洗練さを大切にする『Lepas(レパス)』となる。

オモダ(Omoda)の名は、『Oxygen(酸素)』と『Modern(モダン)』に由来。
オモダ(Omoda)の名は、『Oxygen(酸素)』と『Modern(モダン)』に由来。    チェリー

このうち、今回の説明会ではオモダとジェイクーが紹介された。

まず、オモダ(Omoda)とは、生命に欠かせない『Oxygen(酸素)』の『O』を象徴し、ポジティブでエネルギッシュなイメージを表現。MODAは、『Modern(モダン)』に由来し、現代的でファッショナブルなライフスタイルを表現している。

オモダのスローガンは、『クロス・フロム・フューチャー(未来から生まれる)』。ターゲットユーザーは、自分らしく自由に、自分の意志で恐れず活きる『NEW LOHAS(ニューロハス)』とした。

次にジェイクーだが、『オフロード』、『エレガンス』、『先見性』などをキーワードに、ターゲットユーザーは『NEW ELITE(ニューエリート)』。ブランドアンバサダーとして、フランスの俳優ジャン・レノ氏や、トルコのサッカー選手アルダ・トゥラン氏といった世界各国の著名人が就任している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法