「ドイツ車のような走り」目指す チェリー、英国向け新型SUV『ティゴX』など4車種投入 研究開発センターを新たに開設

公開 : 2026.09.17 17:05

中国のチェリー(奇瑞汽車)は、英国に大型SUV『ティゴX』など4車種を新たに投入する予定です。またベッドフォードシャーに研究開発拠点を開設し、ユーザーに好まれる「ドイツ車のような雰囲気」を目指すとのこと。

英国で好調の中国ブランドに新展開

中国のチェリー(奇瑞汽車)は、新型SUV『ティゴX(Tiggo X)』をはじめとする4つのモデルと、新たに開設する研究開発センターを軸に、英国市場でのさらなる展開を進める計画だ。

チェリーブランドとしては英国での販売開始から1年を迎え、これまでに約2万9000台を販売した。兄弟ブランドのジェイクー(Jaecoo)やオモダ(Omoda)には及ばないものの(ジェイクー7は2024年後半の発売以来、単独で5万3000台近くを販売)、好調な売れ行きを示している。

ティゴX
ティゴX    チェリー

チェリーの英国法人のマネージングディレクターであるファレル・シュー氏は、すでに2026年の販売目標を上回っていると述べた。フォルクスワーゲンなどのブランドに挑戦し、いわゆる「大衆車」を販売することを目標としているという。

その目標達成の鍵となるのが、ラインナップの急速な拡充だ。現在、英国では『ティゴ4』、『ティゴ7』、『ティゴ8』、『ティゴ9』といったSUVを販売しており、いずれもフォードやフォルクスワーゲン、スコダなどのライバル車種と競合している。

来年は、新型または改良型のSUVを4車種投入する予定で、そのうちの1台はEVとなる。まだ確定していないが、今年の北京モーターショーで公開されたティゴXがラインナップに含まれる可能性が高い。

大柄で角張ったフラッグシップモデル

ティゴXは全長5.0mの7人乗りSUVであり、ファッショナブルな角ばったデザインとプラグインハイブリッド・パワートレインを備え、チェリーのフラッグシップモデルとして位置づけられている。

中国メディアの報道によると、合計出力は482ps、最大トルクは64.2kg-mで、中国のCLTCテストサイクルにおける電気のみでの航続距離は約200kmとされている。

ティゴX
ティゴX    チェリー

その他のモデルに関する詳細はまだ明らかにされていないが、シュー氏は、既存モデルに「新しい感覚」をもたらすと述べた。これは、「ライフスタイル」に重点を置き、より角ばったスタイリングと軽度のオフロード走行能力を備えることを示唆している。

チェリーはまた、英国市場に適した車両になるよう取り組むとしている。英国ベッドフォードシャーにあるUTACミルブルック・プルービング・グラウンドに新設された研究開発センターは、当初は「翻訳センター」として機能するとシュー氏は述べた。現地の顧客やメディアからのフィードバックを、中国のエンジニアが実際の形に落とし込み、翻訳する役割を担う。

また、中国の道路に比べて道幅が狭く、カーブが多く、全体的に路面状態が悪い英国の道路に対応するため、ステアリング、シャシーのセッティング、先進運転支援システム(ADAS)の調整も行われる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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