トヨタ・ランドクルーザー『300』に国内初のハイブリッドモデル登場 オフロードでも強みを発揮 『250』は国内導入未定?

公開 : 2026.10.21 17:25

トヨタは愛知県のオフロードコースで『ランドクルーザー』試乗会を開催。ランドクルーザー・ユーザー待望の、300に設定された3.5Lハイブリッド『GRスポーツ』を取材することができました。桃田健史のレポートです。

ランドクルーザー・ユーザー待望のハイブリッド

トヨタは愛知県豊田市内の本格的オフロードコースで、報道陣向けに各種『ランドクルーザー』試乗会を行った。その中で300に設定されたランドクルーザー・ユーザー待望の3.5Lハイブリッドモデル『GRスポーツ』を取材することができた。

同モデルは10月1日に発売されたばかりで、ランドクルーザーとしては国内初のハイブリッドモデルとなる。

トヨタ・ランドクルーザー300に追加された『GRスポーツ』(ハイブリッド車/7人乗り)。
トヨタ・ランドクルーザー300に追加された『GRスポーツ』(ハイブリッド車/7人乗り)。    トヨタ自動車

ハイブリッド専用として、『ZX』では漆黒メッキ加飾付のフロント、リアエアロバンパー、リクライニング機能とセンタートレー付きの5:5分割格納サードシート、フレキシブルデッキボード、アクセサリーコンセントなどを装備する。

搭載するパワーユニットは、排気量3.5L V6ツインターボエンジン『V35A-FTS』で、最高出力は408ps、最大トルクは650Nm。マルチホール直噴インジェクター付きD-4ST採用とロングストロール化、バルブ狭角の最適化で高速燃焼によりツインターボが低速トルクを発揮する。

今回は岩場や地面が深く掘れたモーグルなどで試乗したが、岩場ではエンジン本体の低速トルクもさることながら、モーターによる最初のひと転がりのスムーズさを実感した。

ほぼクリープの状態で岩場をじんわりと走り始め、アクセルの上に軽く足を置く程度の操作量で過酷な路面をいとも簡単に走り抜けた。パワーユニット開発担当者によれば、ランドクルーザー300の基本的な運動特性に合わせて、モーターの制御をきめ細かく設定したという。

気になる250ハイブリッドの国内導入

モーグル走行では、さらに3.5Lハイブリッドの強みを発揮した。300本来の特徴である大きなサスペンション作動量との相性がとても良く、深く掘れた穴に対して下り、そしてそこから脱出する際、クルマ全体のギシギシ感がなく上級で上質な乗り味なのだ。

今回はオンロード走行の機会がなかったが、車体後部に搭載する駆動用電池などによる3.3Lディーゼル車との重量差80kg(GRスポーツの場合)が、ハンドリングにどのように影響するのかが興味深い。

各種ランドクルーザー・シリーズを取材。
各種ランドクルーザー・シリーズを取材。    トヨタ自動車

また、今回は『250ZX』と同ファーストエディションでもオンロード走行した。これらは2.8Lディーゼルエンジン『1GD-FTV』を搭載する。

このほか、250には2.7Lガソリンエンジン『2TR-FE』があるが、今回300にハイブリッドが導入されたため、250ハイブリッドの国内導入についても気になる人が少なくないだろう。実は、中国やアメリカでは既に250のハイブリッド車が発売されているからだ。

例えばアメリカでは、250を『ランドクルーザー』と呼び、丸いヘッドライド仕様の『ランドクルーザー1958』と共にラインアップ。『iフォースマックス』と称する2.4Lハイブリッドエンジンを搭載している。

iフォースマックスはフルサイズピックアップトラック『タンドラ』を主体に開発されたもので、アメリカで需要が大きい牽引での性能を念頭に置く。なお、トヨタ関係者によれば、「250ハイブリッドの国内市場導入予定は今のところない」とされている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法