シトロエン2CV復活、DS 3次世代モデルも展示 欧州最大規模! パリ・モーターショー2026で注目の新型車 20選(前編) 

公開 : 2026.10.23 11:25

シトロエン2CV

おそらく今年のショーの主役は、シトロエンがコンセプトカーとしてお披露目した、待望の新型『2CV』だろう。

1948年の初代2CVからスタイリングのインスピレーションを得たこのモデルは、2028年の発売が予定されている量産EVを予告するものである。ルノー・トゥインゴに対抗するシトロエンの低価格モデルとして、期待される特徴をいくつか示している。

シトロエン2CV
シトロエン2CV

例えば、フェンダー一体型のフレンドリーなヘッドライト、シンプルな布製ロールバック式ルーフ、そしてタータンチェック柄のベンチシート、「傘の柄」のようなギアセレクター、シングルスポークのステアリングホイール、キノコ型のペダルといったディテールが採用されている。

シトロエンによると、量産モデルの車両重量はわずか1トンを目標としているという。これが実現すれば、新型2CVは市販EVの中で最も軽量なモデルの1つとなる。さらに重要な点として、価格をわずか1万5000ユーロ(約265万円)に設定することを目指している。これはルノー・トゥインゴを大幅に下回るだけでなく、市販車の中でも群を抜いて安い価格設定だ。

シトロエン2CVフルゴネット

さらにシトロエンは、新型2CVの商用モデルも公開した。1951年から1977年にかけて生産された初代2CVのバンタイプ『フルゴネット』を復活させたものだ。

Bピラーから後部にかけての形状が標準の2CVコンセプトとは異なり、跳ね上げ式のサイドパネルと2枚のリアドアからアクセスできる箱型の荷室を備えている。

シトロエン2CVフルゴネット
シトロエン2CVフルゴネット

ただし、フルゴネットは現時点では量産化が確定しておらず、「情熱的なプロジェクト」の段階にとどまっている。

ダチア・スプリング

第2世代となるダチア『スプリング』は、ルノー・トゥインゴをベースにした低価格帯のEVだ。初代スプリングは5年間で20万台以上を販売したヒットモデルで、新型では大幅な進化を遂げている。

ダチアによると、新型スプリングの航続距離は約250kmになるという。英国向けの価格は1万8000ポンド(約380万円)を下回る見込みで、市販EVの中でも特に安価な部類に入るだろう。

ダチア・スプリング
ダチア・スプリング

DS F3VER

DSは、新型No3を予見させるコンセプトカー『F3VER』を公開し、ラインナップへのハッチバック復活を予告した。

以前のボディスタイルから離れクロスオーバーとなった第2世代DS 3の販売が振るわなかったことを受け、この新型コンセプトカーは2009年の初代モデルのスタイリング要素を取り入れている。

DS F3VER
DS F3VER

来年、インテリアまで作り込んだ改良版のコンセプトカーが披露され、その直後に量産モデルが登場する見込みだ。

フィアット・ムルティプレイ

フィアットは、1990年代のムルティプラからインスピレーションを得た『ムルティプレイ』という新型コンセプトカーを発表した。後部ルーフ部分がスライドするという珍しい構造を採用しており、車高の高いミニバンからピックアップトラックへと形態を変えることができる。

バブルのような丸みを帯びたキャビンと高く配置されたライトは、当時賛否両論を呼んだものの、今やカルト的な人気を誇る1998年のムルティプラを彷彿とさせる。フィアットは、このムルティプレイを量産化するかどうかについてはまだ明らかにしていない。

フィアット・ムルティプレイ
フィアット・ムルティプレイ

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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