レトロなフィアットからフォルクスワーゲンの最新EVまで パリ・モーターショー2026で注目の新型車 20選(後編)

公開 : 2026.10.23 11:45

10月12日から18日にかけて欧州最大級の自動車イベント「パリ・モーターショー2026」が開催されました。復活したシトロエン2CVからフォルクスワーゲンの最新EVまで、注目すべき展示モデルを20台紹介します。

フィアット・ムルティプリナ・コンセプト

フィアットはまた、『ムルティプリナ』というコンセプトカーも公開した。欧州で販売されている2人乗りの超小型EVトポリーノと同じプラットフォームをベースにした4人乗りのマイクロカーだが、より広い室内空間と大容量バッテリーを搭載できるようになっている。

サイズとスタイリングは、1950年代の600ムルティプラの踏襲している。小型四輪車の「L6」カテゴリーに分類されるトポリーノとは異なり、一回り大きい「L7」カテゴリーに属し、2028年から生産開始される予定だ。規制上、ムルティプリナはより高速で走れるようになり、大容量バッテリーのおかげで航続距離も長くなる。

フィアット・ムルティプリナ・コンセプト
フィアット・ムルティプリナ・コンセプト

フィアット・グリズリー

パリ・モーターショーで初めて一般公開されたフィアットの『グリズリー』は、グランデ・パンダの大型バージョンである。欧州で人気を集めるダチア・ビッグスターに対抗するモデルとなる。

ガソリンエンジン、ハイブリッド、EVの各パワートレインが用意され、従来のSUVスタイルとファストバックスタイルの両方で販売される予定だ。

フィアット・グリズリー
フィアット・グリズリー

ヒョンデ・ツーソン

『ツーソン』は世界各地でヒョンデのベストセラーとなっている主力SUVだ。今回発表された第5世代モデルは、これまで以上に大胆なエクステリアデザインを採用している。

欧州仕様のツーソンは、BYDシールUやジェイクー7といった中国のライバル車と真っ向から競合することになる。先代モデルより大型化し、新型電動ハッチバックのアイオニック3と同様のインテリアレイアウトを採用しつつ、室内空間と安全性を重視している。

ヒョンデ・ツーソン
ヒョンデ・ツーソン

1.6L直列4気筒ターボガソリンエンジンを中心に、複数のハイブリッド・パワートレインが用意されるほか、前輪駆動または四輪駆動が選択可能だ。

リープモーターB03

中国企業のリープモーターは、今回のパリ・モーターショーで新型EV『B03』を披露し、来年には英国市場に導入することを明らかにした。航続距離は390kmで、価格は2万5000ポンド(約530万円)未満となる。

ルノー5やフォルクスワーゲンIDポロのライバルとなるハッチバックで、中国ではすでに『A05』という名称で販売されている。最大充電速度は133kWで、10%から80%まで21分で充電できる。

リープモーターB03
リープモーターB03

プジョーRCZビジョン

プジョーはパリ・モーターショーで2台の印象的な新コンセプトカーを発表した。そのうちの1台は、RCZの名を復活させた流麗なスポーツクーペ『RCZビジョン』だ。

来年発売予定の新型208を皮切りに展開される、プジョーの次世代モデルのデザイン言語を垣間見せるもので、特徴的なダブルバブルルーフなど2009年の初代モデルの要素を取り入れつつ、斬新なコックピットデザインを備えた4人乗りEVとなっている。

プジョーRCZビジョン
プジョーRCZビジョン

プジョーが過去に発表した3台のクーペコンセプトとは異なり、このRCZビジョンは、十分な需要が見込めれば量産化も検討される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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