ロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオン

2015.08.13-16

text & photo:Keith Bluemel

 
以前はモントレー・ヒストリック・オートモービル・レースと呼ばれ、マツダ・ラグナセカ・レースウェイで開催されてきた。長い歴史を持つヒストリックカー・レースだけに、世界中のファンから支持されてきた。

その人気の高まりにつれ、「混雑しないコースをもっと長く走りたい」というエントラントの希望に応え、近年はプレ・リユニオン・イベントが本レースの1週間前の週末に開かれている。初回のころに比べて人気、参加者の数、来場者数がかなり拡大しており、カーウィークのふたつの週末を通して数多くのプログラムが組まれるほどに成長した。

毎年、多くのレース・カテゴリーとレギュレーションが変更され、2015年は金曜、土曜に加え、プラクティスと予選という2日間が設定された。ミーティングには500台を超える多様なレース・カテゴリーのマシンが揃い、1940年代以前のスポーツ・レーシングカーやツーリングカー、1927年から1951年のレーシングカー(そのなかには“ライディング・メカニック”まで同乗していた)、というように広範囲におよぶ15のカテゴリーで競われた。

今年は1967年から1984年までのF1マシンによるレースは、マスターズ・ヒストリック・レーシンの1戦として行われた。ガーニー・イーグルからフェラーリ312T2、ロータス77、79、シャドーDN1、ティレル008、アローズA6、ウイリアムズFW08/Cなどの歴史を造り上げた14台が集まった。ゲストとしてジャッキー・スチュワート卿が招かれ、F1にちなんだトークショーが行われた。

このほか多種多様なスポーツ・レーシングおよびGTカテゴリーにくわえ、もうひとつのフューチャー・テーマであるシェルビー・マスタングGT350の誕生50周年が祝された。1965年から1970年までのシェルビー・マスタングGT350を始めとするスペシャル・モデルが集まり、フォード社はオーナーに敬意を払って大規模な展示をパドック内で開催して、イベントを盛り上げていた。

  • メインフューチャーは1967年から1984年までのF1マシンによるグループ8A。フェラーリは312T2が参加。

  • ウイリアムズFW08を先頭にウルフWR4、ティレル008と時代を超越した並びでコーナーに入る。

  • グレアム・ヒルが製作したエンバシー・ヒルGH1が姿を見せた。3台目は1974年エイモン F101。

  • 1940年以前のスポーツカーのグループ1Aには、ヴィンテージ期のモデルを中心に29台が挑んだ。

  • ホワイトのボディカラーが新鮮な1930年型アルファ・ロメオ 6C 1750 グランスポルト・ザガート。

  • グループ3Bはマセラティ200SIを始めとする1955年から1961年までのスポーツ・レーシングで競われた。

  • 歴戦の激しいバトルを物語る傷跡を残すポルシェ550スパイダーは、グループ3Bの8位でフィニッシュ。

  • グループ4Bは1961〜1966年までの2500cc以下のGTのクラス。ロータス26Rとフェアレディのバトルも。

  • 1955〜1961年の2ℓ超えスポーツ・レーシングが競うグループ5A。アストン・マーティンDBR2が参加。

  • グループ5Aの決勝でマセラティ・ティーポ61バードケージを追うリスター・ノブリー。

  • グループ6Aは世界スポーツカー選手権に参加したマシンが大集合。こちらは1973年ガルフ・ミラージュ。

  • スポーツカー・レースを席巻したポルシェ908/2。このほかツイスティ・コース用の908/3も姿を見せた。

  • 1975年オゼッラ PA578、1972年シェブロンB-21と何故かこのグループに入れられてしまったフォードGT40。

  • 1981〜1991年のFIA/IMSA GTPなどのグループ7Aは、ヴァラエティに富んだ顔ぶれで楽しませてくれた。

  • ポルシェ962Cとマツダ787といった日本でもおなじみのマシンが全力でアタックしていた。

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