メルセデスの新世代EV、ジェネレーションEQコンセプトを公開

公開 : 2016.09.29 19:50  更新 : 2017.12.14 12:31

メルセデス・ベンツは408psの出力を持つモーターを搭載した電動SUVであるジェネレーションEQコンセプトをパリ・モーターショーで公開した。

現代的なスタイリング、ゼロ・エミッションのドライブトレイン、高いパフォーマンスなどを兼ね備えたメルセデス初のEV専用モデルだ。

2019年に生産を予定しているジェネレーションEQコンセプトは、アウディe-トロン・クワトロ、ジャガーE-PACE、テスラ・モデルXなどのライバルとなるもので、現時点では500kmの航続距離を持つように設計がされている。また、AMGやスマート、マイバッハ同様に、EQはメルセデス・ベンツのサブブランドとしてリリースする予定だ。

メルセデス・ベンツのCEO、ディーター・ゼッツェは「メルセデスの将来は4つの柱で支えられる。コネクティビティ、自動運転、共有、そして電気だ。ジェネレーションEQは、EVのための全く新しいアーキテクチャーを採用した。」とコメントしている。

5ドアSUVは、意外にもトラディショナルなSUVのスタイルで、GLCクーペにも似たシルエットを持つ。ユニークなのは、ヘッドランプ、スリー・ポインテッド・スターを含むフロント・グリル周りと、リアのパネルがイルミネートされることだ。

このルックスについて、メルセデス・ベンツのデザイン責任者であるゴードン・ワーグナーは、「新しいEVの美しさ」とコメントし、これがメルセデスのEVの基本的なスタイリング・ファクターとなるとしている。

ジェネレーションEQコンセプトは、徹底的にエアロダイナミクスが追求され、従来のバックミラーの代わりにカメラが配置され、リモート・オープニングのためにドア・ハンドルも廃止されている。更に、21インチ・ホイールは空力的に最適化したスポークがデザインされ、ワイパーもボディの中に押し込まれる。

プラットフォームは、高張力鋼板とアルミニウム、カーボンファイバーがベースで、SUV、サルーン、クーペ、カブリオレといった異なるボディにも対応するという。このプラットフォームはスケーラブルで、モーターとバッテリーの組み合わせだけでなく、あらゆるホイールベース、トレッドに対応するという。

リチウム・イオン・バッテリーは全てフロアの下に配置されるために、現行の内燃期間を持つクルマよりも遥かに低い重心を持つ。モーターはブラシレスで、1つはフロント・アクスルに、もうひとつがリア・アクスルに取り付けられる。

SLSエレクトリック・ドライブで採用されたトルク・ベクタリングを更に発展させたシステムが装備されるのも大きな特徴。前後のアクスルおよび左右のホイールへのトルク配分を綿密に行うという。

メルセデス・ベンツは公式にはそのパワーとトルクを公表していないが、ゼッツェは408ps、71.3kg-mであるとコメントし、0-100km/h加速が5秒未満であるとした。

バッテリーは、メルセデス・ベンツの子会社であるドイツ・アキュモーティブの開発で、モジュラー・セル構造を持つ。キャパシティは70kWh以上とされ、500kmの航続距離のためには充分な容量とされる。ちなみに、テスラ・モデルX P90Dは、90kWhのバッテリーで470kmの航続距離を持つ。

充電も大きな改善を見せており、5分の充電で100kmの走行が可能なチャージが出来るという。

インテリアもジェネレーションEQのための専用設計で、24インチの高解像度モニターがダッシュボードに配置される。ステアリング・ホイールの内側に配置されたマルチ・ファンクションのタッチ・パッドと連携し、タッチ・ベースのコントロールでエアコンなどのファンクションを切り替えることが可能だ。廃止されたバック・ミラーの代わりに配置されるカメラからの映像はドアの内側に投影され、リア・ビューもリアルタイムに投影される。

コンセプト・モデルは、フロント2座、リア2座の4シーターであるが、プロダクション・モデルではリアを3シーターとした5人乗りにすることも可能だという。

更に、2015年にアウディ、BMW、メルセデス・ベンツの3社が共同で買収した旧ノキアのデジタル・マッピング会社であるHEREのナビゲーション・システムを利用した自動運転も視野にいれているという。


▶ 2016 パリ・モーターショー

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