レース専用モデル、ポルシェ911 GT3カップを発表

公開 : 2016.09.29 17:30  更新 : 2017.06.01 00:40

ポルシェは来年のレース・デビューの前に、パリ・モーターショーで911 GT3カップを発表した。

991ジェネレーションの911をベースに、GT3 RSにも搭載されている自然吸気の4.0ℓフラット6を搭載するレース専用モデル。ただし、そのパワーはRSよりも15ps低い485psとなっている。RSよりもパワー・ダウンしているのは、セットアップが異なるというのがその理由で、耐久性を向上させて維持費を減らすための工夫でもある。

リジッド・マウントのロッカー・アームによるバルブ・ドライグと、センター・オイル・フィード、強度を増したクランクシャフトなどが組み込まれる。

ポルシェのレース・エンジンに新たに4.0ℓユニットが選ばれたということは、長らく愛されてきたハンス・メツガー設計のエンジンの終焉を意味するものとなる。

新しい911 GT3カップは、18インチのセンターロック・ホイールに、フロントが270、リアが310のスリック・タイヤが組み合わせて履かされる。

991のアルミニウムとスティールのコンポジット・ストラクチャーによるボディは、GT3 RSよりも295kgもダイエットした1200kgに抑えられる。

911 GT3カップは、F1のサポート・イベントとして開催される2017年のポルシェ・モービル1スーパーカップのためのマシンであり、ドイツおよび北米ではポルシェ・カレラ・カップ・チャンピオンシップのためのマシンでもある。また、英国では2018年からスタートするポルシェ・カレラ・カップGBへエントリーすることができる。

価格は、VATを除いて€189,900(2,160万円)だ。



▶ 2016 パリ・モーターショー

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