BMW 5シリーズ・ツーリング F11から熟成 ドライバーズカーからクルーザーへ

公開 : 2017.05.12 16:30  更新 : 2017.05.29 14:39

■どんな感じ?

熟成、そして傑作へ

ワゴンは、サルーンに比べて乗り味が落ちるという懸念は、一瞬のうちに消え去った。静粛で、豪華で、活気にあふれている。

ツーリングが採用しているエアサスとオプションで付くバリアブル・ダンパーの組み合わせは、史上最良の乗り味を実現しているかもしれない。

イギリスの道路ではどうかという疑問は繰り返し頭をよぎるが、ドイツの道における信じられない素晴らしい乗り心地を経験するにつれて、その思いは、次第に確信になっていった。

シャシーの変更がどうだろうと、頑丈なボディがドンと置かれていようと、このクルマの快適さは揺るぎない。

どこまでも続くような懐の深い衝撃吸収性は、必ずしも切れ味との相性はいいわけではないが、サルーンにもみられる、5シリーズのちょっとしたバランスの乱れによる、かすかな雑音は、巧みに押し殺され、教会のような静けさがそこにある。

3.0ℓ直列6気筒エンジンのサウンドも旨味を増している。繰り返し賞賛を受けるツイン・ターボ・エンジンは、その魅力が今後も衰えることがないことを、ここでも十分に証明している。

このエンジンには、オートマティック・トランスミッションがもっともマッチしていると思う。実際、85%の使用環境で、520dは同等に速く、静かで、しかもより経済的である。

530dの所有する意義は、疲れを知らない、いつまでも響き渡るエンジンにある。それを一旦経験してしまうと、4気筒エンジンのことは忘れてしまうほどである。

綺麗に仕立てられた荷物室を後方に持つこのクルマは、オリジナルのE34型のその神がかり的な美観に少しも劣っていない。

これまで、実用性と外観、そのどちらもが格段に洗練されてきた。テールゲートと可倒式のリア・シートは電動であり、トノカバーは不思議なくらい邪魔になることはなく、使わない時は床の下にしまい込むこともできる。

それらを使うことは、テールゲートの窓を使う半分の頻度ほどかもしれない。

しかし、このユニークなツーリング・モデルは、初代モデルが発表されて以来、素晴らしい実用性を提供し続けてきたし、今も変わらない。

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