シボレー・カマロ 山あり谷ありの50年まとめ 前編

公開 : 2018.01.01 06:10

COPO ZL-1(1969年)

トランザムやカンナムといったレースで、カマロは急速にその名を上げていった。そうしたレースカー用に開発された最強のエンジンが、オールアルミV8のZL-1だ。イリノイのシボレーディーラーであるフレッド・ギブスは、少量生産オフィス(COPO)に、このZL-1を積む公道仕様の製作をオーダーする。その結果、価格は標準モデルの2倍となり、ギブスは注文した50台を売り捌くのに苦戦。販売できたのは13台で、アメリカ全土のディーラーに働きかけて取引できたのも数台だった。残りは、シボレーに返品することになる。

シボレーが生産したCOPO ZL-1は69台で、それだけにこのアルミユニットを積んだモデルは、歴代カマロの中でも最も入手が困難なモデルといえる。現在、程度のいい物件で整備履歴などの書類が揃っていれば、50万ドルを超える高額で取り引きされる。

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