最強にして最後の「エクソシスト」君臨 57台限定、カマロZL1ファイナル・エディション ヘネシー

公開 : 2023.10.14 06:05

・米ヘネシー、カマロをベースとする「エクソシスト」シリーズ最終モデルを発表。
・0-97km/h加速2.1秒。スーパーチャージャー付き6.2L V8は最高出力1000ps。
・新ホイール、スポイラー、ストライプなど特別なデザインを採用。

57台限定のエクソシスト最終モデル

米国のチューニング会社であるヘネシーは、シボレーカマロをベースとする高性能モデル、エクソシスト・カマロZL1ファイナル・エディションを発表した。シリーズ最速にして最後の限定生産モデルとされる。

パワートレインや足回りを強化したほか、ファイナル・エディション専用のデザインを採用。世界限定57台(初代カマロ発売から57年を記念)のみ販売予定で、価格は未確認だが、10月11日より生産が開始されている。

ヘネシー・エクソシスト・カマロZL1ファイナル・エディション
ヘネシー・エクソシスト・カマロZL1ファイナル・エディション

2016年に現在の第6世代として登場したシボレー・カマロは、2024年に引退する予定である。米国メディアの報道によると、カマロの後継車としてミドルサイズセダンのEVが導入されるという。1966年以来の2ドア・スポーツクーペから根本的に変わってしまうようだ。

エクソシスト・カマロZL1ファイナル・エディションは、内燃エンジン搭載のカマロとしては最後のヘネシー仕様となる。6.2L V8スーパーチャージャーを搭載し、最高出力1000ps、最大トルク127kg-mを発生する。

0-97km/h加速は2.1秒と、ヘネシーがこれまでに生産したあらゆるクルマ(ハイパーカーのヴェノム含む)を凌駕する加速性能だ。最高速度は350km/hで、1/4マイルを9.57秒で走破する。

マッスルカーの覇権を目指し、標準的な650psのカマロZL1よりも大幅なアップグレードが施されている。エンジンでは、大型スーパーチャージャー、高圧燃料システム、高流量インダクションシステム、特注カムシャフト、インテークバルブ、エグゾーストバルブを採用。サスペンションのプッシュロッドも改良された。

エンジン本体には製造番号を示すプレートが取り付けられる。

外観上の変更点としては、大型リアスポイラー、グロスブラックの新しいホイールデザイン、4本出しマフラー、「The Exorcist」と描かれたホワイトのストライプ、フロントフェンダーの「Final Edition」バッジなどが挙げられる。

ヘネシーの創業者兼CEOであるジョン・ヘネシー氏は次のように語っている。

「カマロZL1に対する包括的なアップグレードにより、わたしの最もお気に入りの1台に仕上がりました。シャシー、サスペンション、パワーユニットがシームレスに連携しているため、ドライバーが体感するのは生の、抑えきれない馬力です」

「このエクソシストのようなクルマは他にはありません。ですから、この象徴的なクルマが永遠になくなってしまう前に、特別限定版をファンの皆さんと分かち合いたいのです」

ヘネシー社によれば、エクソシスト・カマロZL1ファイナル・エディションは「長年の研究、開発、改良」を経て完成したという。他のヘネシーモデルと同様、3年間/3万6000マイル(約5万8000km)の保証が付いている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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