クリオR.S.182トロフィーは今、「買い」なのか?

公開 : 2018.01.07 17:40  更新 : 2021.03.05 21:35

AUTOCAR記者の今の評価は?

しかし、サスペンションは直ぐに182と違うことが分かる。素早いダンピング、落ち着いた挙動によって、ボディロールは絶妙。その感触ははるかに繊細で、ドライバーに大きな満足感を与えてくれる。182psを発生する自然吸気2.0ℓ4気筒エンジンは、それほどパワフルではない。しかし、“今” のレベルでもそのパフォーマンスは十分。最新のダウンサイジングターボに比べてしまえば、5速マニュアルミッションを駆使する必要があるものの、活発なキャラクターはかつてのホットハッチそのもの。素晴らしく運転しがいのあるクルマなのだ。

クリオR.S.182トロフィーは今、「買い」なのか?

AUTOCARは新車当時もクリオR.S.182トロフィーへの称賛を惜しまなかった。「これはクルマ好きのための最高の1台だ。比較対象になりえるのは純粋なドライバーズカーだけだろう。ポルシェ乗りはこんな見解を受け入れたくないだろうが、30km以上走ってもクリオの姿がバックミラーから消えないと分かれば、考えを改めざるをえない」と称えている。

現在の価格もそれを証明している。ノーマルのクリオ182が2000ポンド(30万円)以下で探すことができるのに、上玉の182トロフィーを手に入れるには最低でも5000ポンド(76万円)を用意しなければならない。

このクルマには、使われているパーツ以上の価値がある。だからこそ、時間を掛けて探しても、素晴らしい投資になるはずだ。一度でも走らせてみれば、そう実感するだろう。
 

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