どんな感じ？

ゆったりと優雅な乗り心地

がしかし、われわれのフライトの都合で残念ながら充分な時間が取れず、しっかりしたロードテストの結果は追って後日、英国で確かめなければならなそうだ。

それでも、ミドシップ・リアドライブ化による印象の変化は確かめることができた。

走りの面での変化は、ごく普通に運転している限り、明確にはわからない、というのが正直なところ。しかし、スタビリティは依然として高いものの、クワトロには備わっていなかった、身のこなしを得ていることは明確だった。

R8 RWSで最も注目すべき点は、チューニングし直されたサスペンションが生む、乗り心地だろう。マドリード北部のなめらかな路面に限っては、以前よりもゆったりと、優雅とさえ感じられるほど、上質にコントロールされていた。

表現するのが難しいが、路面からの手応えのあるエアサスペンション的とでも言えようか。またフロントタイヤからの感触は、四輪駆動モデルが持っていた素っ気なさがなくなっている。とても好印象で、しなやか。クルマのペースを上げてほしいと、訴えているかのようだ。

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