アウディR8 RWS試乗 リアドライブ化で価格は安く、懐は深く

公開 : 2018.03.09 11:10  更新 : 2018.03.09 16:38

R8の中では最も安価な設定であり、アウディ初のリアドライブモデルとなるのがRWS。駆動輪を減らすという珍しいアプローチで、マクラーレン540Cのような心が高ぶる走りは得られたのでしょうか。

もくじ

どんなクルマ?
アウディ初の後輪駆動モデル
最高のパワートレインは不変
R10プラスとの見分けが付かない

どんな感じ?
ゆったりと優雅な乗り心地
ウインタータイヤでは測りきれない
ミドシップらしからぬ穏やかな性格

「買い」か?
スポーツカーのトップエンド

スペック
アウディR8 RWSのスペック

どんなクルマ?

アウディ初の後輪駆動モデル

特に近年のアウディの動向としては、思いもよらないクルマが登場した。その名もR8 RWS。

これまで数百万ポンドにも及ぶプロモーション活動を通じて、四輪駆動システム「クワトロ」のマーケティングを進めてきたインゴルシュタットの自動車メーカーにとって、このクルマは異端児とも呼べそう。

このR8 RWSは、アウディのミドシップ・スーパーカーの中では、最も安価に手に入れられるモデルでもある。長年ラグジュアリーさと安全性に注力してきたブランドから、近年のマーケティングの流行語である「フォーカス」や「ピュア」というフレーズが聞けるのも、悪くない。

RWSとは「Rear Wheel Series(後輪駆動シリーズ)」の略で、999台の限定生産となる。クワトロ仕様だったR8から、前輪側へ伸びるドライブシャフトか省かれている。そして、意外にもこれが、アウディが量産する記念すべき初めての後輪駆動モデルとなる。

クーペとスパイダーの両方が販売され、クーペが75%、スパイダーが25%の割合となるようだ。ちなみに、この原稿を書いている段階で、まだ何台かは入手可能だった。

アウディR8は過去にGTやKMXと呼ばれる、ハードコアなモデルを散発的にリリースしている。記憶にあるひともいるはず。しかしこれまでとは方向性の違うRWSが、どのような素性の持ち主なのか、試乗で確かめてみたい。

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