ジャガーXFR-S

公開 : 2013.03.06 13:57  更新 : 2017.06.01 01:48

ジュネーブ・モーターショーにおいて、ジャガーの最速セダン、XFR-Sがヨーロッパ市場で初披露された。

この新しいスーパーサルーンは、XKR-Sから受け継いた5.0リッター・スーパーチャージドV8を搭載する。そのパワーはXFRに対して39bhp、5.7kg-m上がっている。
XFR-Sはジャガーが製造するサルーンの中で、史上最速であることは間違いない。0-100km/hは、XKR-Sの4.4秒には及ばないものの4.6秒というタイムをマークする。また、ジャガーのチーフ・エンジニア、マイク・クロスによれば0-160km/h加速は9秒以下であるという。それはXKR-Sの8.6秒に非常に近いタイムだ。最高速はリミッターで300km/hに抑えられている。

XFR-Sの製作には、F-タイプのテクノロジーが多く盛り込まれている。クロスによれば「それはXKR-Sよりも多い」という。

トランスミッションも、標準的な6速オートマティックではなく、F-タイプにも使われたクイックシフトの8速が使われている。クイックシフトは標準的なオートマティックよりも素早くスムーズなギアシフトが可能だとジャガーは主張している。また、XFR-Sにアイドリング・ストップ機能を追加しているが、この機能とクイックシフトの相性も良い。

ジャガーのエンジニアは、ハンドリングを良くするために、XFRのサスペンションを強化している。サスペンション自体は30%、スタンダードなXFRよりも固いという。また、スプリング・レートも同様に上げられている。フロントには新しいホイール・ベアリングが使われ、リアは新しいサブフレームが与えられた。

XKR-Sと同様に、Rモデルの電子制御システムはチューンナップされている。特にアダプティック・ダイナミクス・プログラムのダイナミック・モードのダンパーは、より固くセッティングされている。また、スロットル・レスポンスも増加したトルクに併せて向上している。

ホイールは、20インチだが、フロントは12.5mm、リアは25.0mm幅広くなっている。タイヤはフロントが265/35、リアが295/30だ。

エクステリアは、ガーボンファイバーのフロント・スプリッターと、リア・スポイラー、リア・ディフューザーなどが特徴だ。

XFR-Sは5月に発売が開始されるが、その価格は79,995ポンド(1,050万円)と発表されている。
 
 
ジュネーブ・モーターショー特設ページ

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