近所で発見　総額300ポンド

同様に、150ポンド（2万2000円）のクルマを買うのに、その半額を費やして英国を横断するなど具の骨頂でしかない。

最後のルールとして、誰もが購入できる合法的に販売されている車両である必要があった。つまり、おじいちゃんのポロを20ポンド（3000円）で買ったとしても、それは認められないということだ。

こうした条件を満たしているのだから、いまわたしがそのドライバーズシートに座っているこのマイクラを、この国で最も安価な中古車と呼んでも差し支えないだろう。

このクルマをインターネットサイト（こうした中古車を探すにはGumtreeがうってつけだ）で見つけたのは、情報がアップされてから1時間ほど経ったあとだったが、信じられないことに、車両は我が家からわずか6km程度の場所にあった。

250ポンド（3万7000円）の値が付けられていたが、これは完全に予算オーバーだったので、なんとしても100ポンド（1万5000円）台で購入しようと、190ポンド（2万8000円）で購入できないかと売主にメッセージを送ってみた。返信は200ポンド（3万円）以下では売らないとのことだった。仕方がない。

かくしてP289 BUX号はその半日後には我が家にやって来ることになった。購入価格以外のコストとしては、85.25ポンド（1万2600円）を半年分の税金として支払い、冷却水タンクに注ぎ足すべくクーラントを購入した程度だ。つまり、保険代を加え、総額300ポンド（4万4000円）の買い物だった。

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