英国流、激安中古車のすゝめ 日産マイクラ1996年式 総額300ポンド、何できる?

公開 : 2018.09.29 11:40  更新 : 2021.03.19 11:28

車両のご紹介 何をしよう?

車両の状態について少し説明しておこう。リアのナンバープレートまわりだけでなく、そこかしこに錆が浮いている。バンパーには無数の傷があり、シルは錆びだらけで、ボディパネルの光沢は、まるで日焼けのあと一皮むけた肌のようにキレイさっぱり消えてなくなっている。

P289 BUXが最も素晴らしく見えるのは18mほど離れた位置からだろう。ここからであれば、ボディの傷や錆など分からないし、なによりマイクラの魅力的な2ボックスシェイプを楽しむことができる。

過去数年シートにはカバーがかけられていたことで、インテリアは年式の割りに良好な状態を保っている。大量の犬の毛が残っているが、前オーナーが買っていたジャックラッセルはキレイ好きだったようで、キャビンにペット臭など漂っていない。

車両を引き取った時、オドメーターはちょうど13万6000マイル(21万8871km)を示していた。売主はこのクルマを9年間所有していたというのは良いニュースであり、驚くべきことにP289 BUX号には10カ月ものMOT期間が残されていた。


なんという幸運だろう。実は母親がかつてK11型日産マイクラを所有しており、学校へ乗って行ったこのモデルと同じようなクルマを手に入れたかったのだ。K11は歴史的に重要なハッチバックでもある。実際、ゲームチェンジャーと呼んでもいいかも知れない。長きに渡ってドライビングスクールで活躍し、現在ではそのタフさゆえにK11はダートトラックレーサーや草の根ラリードライバーたちに人気のモデルとなっている。

では、一体このクルマで何をしようと言うのだろう? もちろん、まずは200ポンド(3万円)で買える真っ当な中古車探しの正しさを証明するべきだろう。でなければ、1カ月程度乗り回してみたり、過去22年間のこのクルマの月間平均走行距離である500マイル(805km)を日帰りでカバーする、究極のロードトリップに連れ出してみても良いかも知れない。

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