初試乗 新型レンジローバー・イヴォーク 傑作の第2章、明るい光

公開 : 2019.02.18 10:20

ジャガー・ランドローバー社(JLR)の企業動向に注目が集まるなか、新しくなったレンジローバー・イヴォークに、英国ウェールズの道で試乗する機会を得ました。少なくとも、助手席からイヴォークの仕上がりを見る限り、JLRの未来は暗くはなさそうです。

もくじ

先代からキープコンセプトのスタイリング
最新JLR流のエレガントさ
見た目はイヴォーク、乗ればレンジローバー
番外編:JLRのビジネス 今後の見通し
大胆な経営ビジョンに対する投資

先代からキープコンセプトのスタイリング

自動車デザインとして最高傑作のひとつに数えられる、初代のレンジローバー・イヴォークのコンセプトカーが登場したのは2008年。ショールームに実際に並んだのは2011年だったが、初代の路線を外れることなく、2代目となるモデルが登場した。実際にクルマを見れば、先代とのつながりは明確に感じ取れるはず。

1年半に渡る開発期間を経て、クルマの素性が問われるウェールズの一般道に挑む時がやってきた。ジャガーランドローバー社(JLR)で技術部門を担当するマイク・クロスも、準備は整っていると自信を見せる。2019年型のイヴォークは、ディティールの多くがより現代風にデザインし直されているが、デザインのカギとなる要素に、大きな変更はない。

しっかりと肉付けされたフロント・ホイールアーチに、抑揚の豊かなリア周り。車両後方に行くに連れて上昇していくベルトラインと、反対になだらかに傾斜するルーフライン。極めて短いリアのオーバーハングと、大径ホイール。デザイナーは、斜め後方からのドラマチックなスタイリングのために、車両後方の空間に妥協を強いていることを認めている。

後方の視界は、リアカメラがサポートしてくれるが、前方手前の視界も前評判どおり、カメラ映像を合成して、ボンネットが透明になったかのような映像を映し出す、「シースルーボンネット」機能のおかげで、非常に良い。しかし、AUTOCARの興味はもっと別のところにもある。

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