スタイリッシュさに惹かれる ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク 英国版中古車ガイド 

公開 : 2023.01.15 08:25  更新 : 2023.01.15 10:48

沢山の魅力を備えた、手頃なサイズのレンジローバー。ハンサムな2代目の中古車という選択肢を、英国編集部がご紹介します。

ハンサムなスタイリングが人気のSUV

2011年に発売された初代ランドローバーレンジローバー・イヴォークは、ハンサムなスタイリングで人気を博した。ただし、信頼性には若干の不安があったことも事実だ。

先代譲りのルックスをまとった2代目は、2019年に発売。洗練度を増したボディの内側には、よりパワフルで高効率なエンジンが搭載されている。技術的な進歩も得ていた。中古車としても、魅力的なモデルに数えられる。

ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)
ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

パワートレインのラインナップは、英国仕様の場合はかなり幅広い。当初は排気量2.0Lのガソリンターボとディーゼルターボに、それぞれ3段階の最高出力が与えられていた。基本的にグレード名の数字がそのまま馬力を表しているから、理解はしやすいだろう。

ガソリンターボでは、P200が200ps、P250が250ps、P300が300psとなる。さらに、駆動用モーターとバッテリーを搭載したプラグイン・ハイブリッド(PHEV)、310psを発揮するP300eも追加されている。

ディーゼルターボはD150とD180、D240という設定だった。2020年に構成が2段階へ見直され、D165とD200へパワーアップしている。

駆動方式は、D150とD165が前輪駆動となるが、それ以外は四輪駆動。トランスミッションは、前輪駆動モデルを除いて9速ATが組み合わされている。

装備はベースグレードでも充実

上級SUVらしく、サイズはコンパクトでも装備は極めて充実している。英国仕様のベースグレードでも、デュアルゾーン・エアコンにオートライト、オートワイパー、前後のパーキングセンサー、フロント・シートヒーターなどが備わる。

インフォテインメント・システムは10.0インチのタッチモニターで、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応。バックカメラも標準だった。2020年以降は、360度俯瞰カメラにアップグレードされている。

ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)
ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

ミドルグレードのSでは、18インチのアルミホイールにレザーシートを獲得。インフォテインメント・システムは、より高機能なピヴィ・プロが実装される。

SEでは、さらに20インチ・ホイールとモニター式メーターパネルが与えられ、HSEではハイエンドなメリディアン・サウンドシステムとアダプティブ・クルーズコントロールが付く。Rダイナミックを指定すれば、容姿もスポーティーなものへ改められる。

レンジローバーとして、イヴォークのトップグレードにも据えられたのがオートバイオグラフィー。21インチ・ホイールにアダプティブLEDヘッドライト、パノラミック・グラスルーフなど、全部乗せ状態になる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ピアソン

    Mark Pearson

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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