クルマ好きの集うカフェ JLR出身者がオープン 自動車文化の発信地に 英

公開 : 2019.04.07 09:50

創造の場 日曜朝のお楽しみ

エントランスのドアハンドルはポルシェ964 RSのものだと言われている。中に入ると、かつてデイモン・ヒルがレースで使用したヤマハTZ250が出迎えてくれ、右手にあるバーにはドリップトレーを下敷きに、ハーレーダビッドソンのボバーカスタムが置いてあった。

「先週、オーナーが乗って来たんですが、突然走行不能になったんです。ですから、いまは臨時の展示車両といった状態です」とマクガバンは説明する。

となりの部屋には、愛らしいポルシェ356が置いてあるが、その廻りにはアート作品や家具、彫刻といったものが飾られており、それらはすべて売り物だという。Caffeine & Machineが目指すもうひとつの姿が、自動車に関するアートの創造の場になるというものだ。

裏手にはいくつかの離れがあり、そのうちのひとつでは、若者がストリングを使った昔ながらの方法でサスペンションジオメトリーの設定を行っていた。ここを借りるコストはわずかなもので、若者やスタートアップを支援する素晴らしいアイデアだと言える。

敷地内には車両の展示と鑑賞が可能なスペースとともに、ひとびとが集まることのできるテント張りの小屋まである。すでにアウディがここで新車発表会を行っており、少なくとも、ジャーナリスト向け試乗会での格好のコーヒーブレイクの場所として、Caffeine & Machineを利用したいと考える他の自動車メーカーもいるに違いない。

それでも、あまりそうした機会は増えないで欲しい。せっかくお茶とちょっとした会話を楽しもうと訪れてみたら、無粋なジャーナリスト連中に店が占拠されていたなどとは興醒めだろう。

すでに、グッドウッド・ブレックファーストクラブが存在しているが、サウスイーストにでも住んでいない限り簡単に参加することはできない。

シェルズリー・ウォルシュでも、定期的にブレックファーストミーティングが開かれており、こちらも素晴らしい催しだ。シェルズリーならCaffeine & Machineにも近く、日曜の朝、素晴らしいひと時を過ごすことができるだろう。是非お試しあれ。

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