試乗 アルピナ現行ディーゼルモデルで探る「らしさ」 アルピナD5 S編

公開 : 2019.07.21 20:50

アルピナD5 S、どんなクルマ?

現状、日本でのディーゼルラインナップにおいて最新のリムジンとなるのは、G30系5シリーズをベースとしたD5 Sだ。

シャシーは530Xdすなわち四駆をベースとしており、そこに540Xdに搭載されるB57系直6をベースとして独自のチューニングを施したパワーユニットを搭載している。

パワーは540Xdに対して6ps高い326ps、トルクは2.0kg-m高い71.4kg-mを発揮。数値的にD3より低いのは世代交代に伴う環境規制の強化を受けてのものだ。

ちなみにD5 Sの0-100km/h加速は4.9秒、最高巡航速度は275km/hと、G30系でいえば540iにも比肩する速さといえるだろう。

サーキット走行まで堪能したD3に比べると、様々な補機類の搭載もあってかD5 Sのエンジンのフィーリングは確かにマイルドだ。が、受け止めようによっては洗練されたと言えなくもない。それほどに回転感は一段と滑らかになっている。

トルクに谷などあろうはずもなく、発進直後からグイグイとレスポンスする一方で、トップエンドの回転数はやや低く留まるもパワーの伸び感はしっかり保たれ頭打ちも感じられない。

D3と違ってタイヤも新しかったこともあり、D5 Sのライドフィールはもう文句のつけようもないものだった。果たしてレッドカーペットを歩むとはこういう気持ちよさを言うのだろうか。

その丸さやしなやかさを知るにつけ、一体この脚はどうなっているのだろうと選んで凹凸を踏みにいってしまうほどやみつきになる。SUVのXD3も速度域が上がれば見事なアルピナライドをみせるが、低速域ではどうしても高重心の車体を支えるサスセットのアラが乗り心地に現れる。リムジンこそがアルピナの真骨頂だと思う理由はそこにある。

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