ジェリー・マクガバン 新型ディフェンダーのデザイナーにインタビュー 後編

2019.11.03

サマリー

新型ディフェンダーのデザイン責任者を務めたジェリー・マクガバンにインタビューを行いました。DC10やLR1といったコンセプトモデルが新型ディフェンダーに与えた影響を語りつつ、つねに次なるプロジェクトを求める彼の眼は、すでにEV化時代に向けられているようです。

もくじ

DC100の役割
批判への反論
ランドローバーのこれから
番外編:EV時代のデザインとは

DC100の役割

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

「DC100の役目は市場の反応を見ることにありました」とマクガバンは言う。

「この新型ディフェンダーのアイデアを前に勧める必要がありました。ランドローバー社内では誰もこのアイデアについて話しすらしませんでしたが、お陰で議論を深めることができたのです」

DC100は純粋主義者の反感を買ったが、マクガバンが気にすることはなかった。
DC100は純粋主義者の反感を買ったが、マクガバンが気にすることはなかった。

「DC100が663新型ディフェンダーに影響を及ぼしているというひともいますが、それは事実ではありません。むしろこのコンセプトは何をしてはいけないかを教えてくれました。プロポーションに問題はありませんでしたが、あまりにもデザインが過剰であり、時代に合わせようとし過ぎていました。さらに、無骨さも不足していました」

なによりも、DC100にはマクガバンが「必然のライン」と呼ぶ、そのクルマそのものを定義するような独特のキャラクターラインが欠けていたのだ。自動車デザインはシンプルにすることが出来ると彼は言い、実際、つねにシンプルなデザインが好まれる傾向にある。

しかし、最高のデザインには「必然のライン」が不可欠であり、ヴェラールやイヴォークといったマクガバンの最近の作を見てみれば、そのことを直ちに理解できるだろう。

新型ディフェンダーのスタイリングとサイズ、そしてその哲学に真の影響を及ぼしているのは、2011年に始まったLR1コンセプトだとマクガバンは話す。

 

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