【アファルターバッハの夢】メルセデスAMGの歴史 飽くなきハイパフォーマンスの追求

公開 : 2020.10.23 11:20

ラインナップ拡大 ハッチバックからガルウィングまで

驚異的なCLKブラックや影の薄いSL 65ブラックなど、ブラックシリーズはその後も続々と登場したが、これらはAMGにとって「準備運動」に過ぎなかった。

マクラーレンがSLRの開発を任されたとき、AMGの中には「自分たちにも同じことができたのではないか」と、不満を募らせる人もいた。彼らの不満はすぐに解消されることになる。SLSの登場だ。

SLS AMG
SLS AMG

SLRよりも安価で運転しやすく、ガルウィングドアも復活し、SLS AMG Eセルは初の全電動スーパーカーとなった。その後、ガルウィングのないロードスターや、よりハードコアなSLSブラック・エディションが登場する。

この時期には、R 63 AMGをはじめとした無名のモデルも現れる。6.2L V8エンジンを搭載し、510psを発生するこのラグジュアリーMPVは前例のない組み合わせだったが、0-100km/h加速をわずか4.6秒で達成できるにもかかわらず、販売されてから1年で販売中止となってしまう。

その後、AMGはメルセデスのAクラスに目を向け、フォルクスワーゲン・ゴルフRやアウディRS3などに匹敵する全輪駆動のホットハッチへと生まれ変わらせた。

A 45は、2.0L 4気筒エンジンから381psものパワーを引き出す非常にパワフルなハッチバックとなるが、運転のしやすさは維持されていた。

これにより、Bクラスを除くほぼすべてのメルセデスにAMGバージョンが登場し、そのすべてに「1人のマイスターが1台のエンジンを」という哲学に基づくAMG製エンジンが搭載されることになる。

やがてSLSに代わってAMG GTが登場し、同社が完全自社開発した2台目のモデルとなった。このクルマには、サーキット走行に特化したAMG GT RやAMG GT Rプロ、GTロードスター、プロレース仕様のGT3やGT4など、複数のバリエーションが存在する。

 

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