【アファルターバッハの夢】メルセデスAMGの歴史 飽くなきハイパフォーマンスの追求

公開 : 2020.10.23 11:20

狂気の時代 次々と生まれる伝説

1990年代の中盤以降は、GクラスやMLクラスのようなSUVを初めて投入するなど、ラインナップの肉付けに時間が費やされた。そして最終的に、スリーポインテッド・スターをつけたクレイジーなモデルがいくつも公道へ躍り出ることになる。

例えば、5.9L、MTのG 60や、全長6.2m、6ドアのS 63プルマン、CLK GTRの市販モデル(25台)など。SL 73 ロードスターは7291ccのエンジンを搭載していたが、戦後メルセデスの標準的な市販モデルに搭載された中で最大のものだと思う。

CLK GTR
CLK GTR

2001年、メルセデスとAMGは、戦前にグランプリを制覇していた技術を採用した。5.4L V8にスーパーチャージャーを追加することで、走りの良さを損なうことなく、次のレベルのパワーとパフォーマンスを実現したのだ。

2002年モデルのE 55は、最もパワーの低い状態でもフェラーリF40と全く同じパワーを発揮し、電子制御で250km/hに制限されていなければ、最高速度は320km/hを超えていただろう。

翌年の2003年は、AMGにとって重要な年となった。AMGのエンジンが、マクラーレンが製造したSLRに搭載されたのだ。

一方で、初のディーゼルを生産したのもこの年だ(C 30 CDIを覚えている人はいるだろうか)。230psしか出なかった5気筒ディーゼルは、AMGらしくないエンジンだった。また、同年にSクラスへ導入された6.0L V12ツインターボは、今年廃止されたばかりだ。

もう1つ画期的な出来事がある。それは、3年後の2006年に発表された6.2L 自然吸気V8エンジンだ。驚くべきことに、このエンジンは、既存のメルセデス製をベースにしたものではなく、AMGが一から設計した最初のエンジンだったのだ。

2006年は、メルセデスとAMGが初の「ブラックシリーズ」モデル、SLKブラックシリーズを発表した年でもある。

 

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