【フェラーリも記録更新】10月のインポートカー登録台数 ジープ/フィアット/アバルト/アルファ・ロメオが伸びる

公開 : 2020.11.11 07:20

10月の輸入車の登録台数ランキングです。結果を見て、驚かされました。コロナ禍を打ち負かして、多くのメーカーが前年比で大幅なプラスに転じていたのです。とくに大躍進を遂げたのが、FCAの4ブランドとフェラーリ。

もくじ

前年同月比 132.9%の大幅増
FCAジャパン プラスのワケは?
10月のトップ10は?
フェラーリ、前年比297.5%を記録

前年同月比 132.9%の大幅増

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)

秋に入って新型コロナウイルス感染症の影響から脱し、自動車業界は回復傾向にある。

10月の海外メーカー新規登録台数は2万1933台を数え、前年同月比で驚異的ともいえる132.6%を記録した(JAIA調べ、速報値)。前年同月比の100%超えは、2019年9月以来となる。

新型コロナウイルスの感染拡大による販売減から回復に向かっている自動車業界。輸入車の10月の登録台数は、どんな結果に?
新型コロナウイルスの感染拡大による販売減から回復に向かっている自動車業界。輸入車の10月の登録台数は、どんな結果に?

しかし1年前の状況を見直すと10月1日から消費税が引き上げられた反動で、同月の輸入車登録台数は9月の3万5927台から半分以下の1万6541台に激減していた。

以来、前年比でプラスに転じる前にコロナ禍に襲われ、登録台数は低空飛行を続けていたのである。

この点を差し引くと132.6%という数値は手放しでは喜べないが、復調傾向にはなっている。

1月からの累積販売台数の前年比は、ほとんどのメーカーが100%に届かないが、月を追うごとに取り戻しつつあるのだ。

この調子が続けば、12月には前年と同等になりそうな気配だ。

発表された10月の速報を見てゆくと、多くのメーカーが大幅に登録台数を伸ばしており、前年割れとなったのはポルシェとランボルギーニだけだった。

コロナ禍の影響から、移動時に他人と接することのないクルマの有用性が再認識されている。さらに、差別化できる輸入車がこれまで以上に注目され、それが販売に繋がったものとみられる。

まさに好調となった10月の輸入車メーカーの中で、取り扱う4つのブランドすべてが大幅増となったのがFCAジャパン(フィアット・クライスラー・オートモービルズの日本法人)だ。

FCAジャパン プラスのワケは?

FCAジャパンは、フィアット、アルファ・ロメオ、アバルトというイタリアを代表するメーカーと、自由と冒険をテーマとするオフロードの王者たるジープという、個性あふれる4つのブランドを扱う。

10月の結果を見てゆくと、ジープは1436台が登録され、前年同月比で182.2%を記録し、ランキングでは7位に。

昨年10月の消費増税の反動もあるが、ジープは前年同月比で182.2%を記録。ラングラー、レネゲードが好調。
昨年10月の消費増税の反動もあるが、ジープは前年同月比で182.2%を記録。ラングラー、レネゲードが好調。

フィアットは598台が登録され、前年同月比で倍近い196.7%をマークし、ランキングでは2ランクアップして9位に浮上した。

アバルトも183台が登録され前年同月比で179.4%を達成。アルファ・ロメオも179台が登録され、前年同月比で175.5%と、4ブランド揃っての快挙を成し遂げたのである。

この好調の要因を日本法人は、「基本的なものとしては、コロナ禍の中において個で移動できるクルマの有用性が認識され、個性的なFCAのブランドが選ばれた」と分析。

「それぞれのブランド力の高さに加え、個性的でかぶらない方向性を持たせた限定車が好評。さらに購入しやすい環境作りとしてスキップローンや個人リースが購入を後押しした」

「ジープはSUVブームで注目される存在になり、平均40代という若目の年齢層が支持。販売はラングラーが約4割で、女性でも扱いやすいレネゲードが約2割と好調。そこにグランドチェロキーが続く。ジープのリセールの良さも販売を支えている」

「購入後にオーナーが遊べる場を継続して提供し、クルマを通して楽しめるイベントを積極的に開催。最近では『ジープ花火大会』や『アバルトデイズ』を開き、オーナーをフォローしたのが反映された」と説明する。

プロモーション、セールス、ファイナンス、アフターフォローのきめ細かな対応と連鎖が、結果に結びついたといえる。もちろん、個性的で魅力あふれるクルマたちがあったからこそ達成できたのは言うまでもない。