【コンパクトモデル躍進】2020年 インポートカーのモデル別登録台数を解説 1位はBMWミニ 2位は?

公開 : 2021.01.21 06:45  更新 : 2021.10.11 13:49

大型車は苦戦も、Gクラスは好調

さらに、ランキング全体まで見てゆくと、コンパクトモデルが大きく伸びていることが分かる。

前輪駆動に変わったBMW 1シリーズは昨年の19位から12位に、一方で2シリーズは5ランク・ダウンの16位に。

BMW 118iプレイ
BMW 118iプレイ    前田恵介

アウディA3は14位で前年と変わらぬが、Q2は20位から17位へ上昇。またフィアット500が、18位と1年ぶりにトップ20へ復帰した。

2020年のランキングで注目したいのはジープの活躍。代表モデルのラングラーは5757台(前年比118.1%)を登録し、16位から11位へ5つも順位を上げた。

さらにはコンパクトモデルのレネゲードが、3881台を記録して20位に。ベスト20にランクインを遂げたことも見逃せない。

一方で大きめのモデルは苦戦し、メルセデス・ベンツEクラスは2019年の9位から15位に後退。2019年13位だったフォルクスワーゲンティグアンは圏外に消えてしまった。

こうした中にあって、Gクラスは3886台を登録して19位に浮上。一時期AMG版だけの設定だったが、2018年6月からメルセデス・ベンツに復活し、SUVブームであらためて評価されたといえる。

コロナ禍により個のスペースを確保して移動できるクルマの有用性が再認識された2020年。輸入車でもコンパクト・クラスへとシフトしたことが、ランキングにもはっきりと出ていた。

2021年はどのような結果になるのか興味深い。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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