【ブランド最新のデザインへ】アウディQ2 35 TFSIへ試乗 滑らかな4気筒ターボ 小変更

公開 : 2021.01.21 10:25

フェイスリフトでお化粧直しした、コンパクト・クロスオーバーのQ2。アウディらしいデザインや、滑らかな4気筒ターボエンジンを評価する一方で、7速ATの振る舞いには疑問が残る様子。英国編集部が一般道で試乗しました。

アウディとして共通性を感じるデザイン

text:Tom Morgan(トム・モーガン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
全9モデルへと、ラインナップを拡大したアウディ。コンパクトSUVのQ2は、アウディ・ブランドへの入り口のような存在になっている。

Q2ユーザーの多くが、初めてのアウディ。競争の激しいセグメントなだけに、上位モデルとの関連性や高いブランドイメージを持たせることは、とても大切な要素になっている。それを受けるように、Q2は2020年にフェイスリフトを受けた。

アウディQ2 35 TFSI 150PS スポーツ Sトロニック(英国仕様)
アウディQ2 35 TFSI 150PS スポーツ Sトロニック(英国仕様)

見た目の変更は小さいながら、ボディのデザインはシャープさを増している。インテリアでは、技術的なアップデートが加えられた。ミニ・カントリーマン(クロスオーバー)やフォード・プーマなどとの戦いに挑むために。

スタイリングで一番わかりやすい変化は、少し大型化され、主張を強めた造形のフロントグリル。格上のQ8にも似たデザインになっている。前後のバンパーやLEDヘッドライトなども、アウディ全体での共通性を感じられる。

エッジの効いたフォルムや彫刻的なボディサイドなどは、フェイスリフト前と基本的に変更はない。少し好みが分かれるスタイリングだとは思う。

フェイスリフトを受けたQ2には、すでに一度試乗している。前回は1.0LのTFSIエンジンを積んだ、エントリーグレードの30だった。今回はよりパワフルな1.4Lエンジンを搭載した、35を選んでみた。

4気筒ガソリンターボの最高出力は150ps。トリムグレードは1つ上のスポーツで、トランスミッションはSトロニックの7速ATが搭載されている。

滑らかで反応の良い4気筒ターボ

35 TFSIは、1.0Lの3気筒ターボより明らかに加速時の反応が良く、速い。0-100km/h加速時間は8.6秒で、30 TFSIより3秒も短縮している。高負荷時でも、スムーズさが保たれている点も特徴。

一方で気になったのが、少し反応が鈍い7速AT。軽くアクセルペダルへ触れている状態で不要に変速する場面もあり、踏み込んだ時のキックダウンはあまりしたがらない。

アウディQ2 35 TFSI 150PS スポーツ Sトロニック(英国仕様)
アウディQ2 35 TFSI 150PS スポーツ Sトロニック(英国仕様)

この振る舞いは、近年のフォルクスワーゲン・グループのモデルで共通する癖の1つ。リフレッシュした、アウディQ2のドライビング体験を濁している。変わった形状のシフトノブは、触れる回数がさほど多くはないから、気にはなりにくい。

アウディQ2のMTはカシっとした感触で、印象は良かった。筆者なら、ATではなくMTを選ぶだろう。

それ以外の部分は、従来のQ2と大きく印象は違わない。フロントタイヤのグリップ力は高く、可変レシオのステアリングで、クルマの見た目以上に回頭性は俊敏。

積極的に走らせても運転へ惹き込まれることはないかもしれないが、動的性能は驚くほど高い。そのかわり、乗り心地はやや硬め。速度域を上げれば、わずかにしなやかさが増してくる。

ドライバー好みでカスタマイズできるドライブモードは、スポーツ・グレードで標準装備。もっとも、Q2の性格を大きく変化させるほどのものではない。

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