【欧州市場での強い存在感】フォルクスワーゲンID.4へ試乗 航続距離498km 可能性を表明

公開 : 2021.04.13 08:25  更新 : 2021.04.13 18:05

英国でも本格的に販売が始まったフォルクスワーゲンの電気自動車、ID.4。純EVのリリースを積極的に進めるブランドとして、確かな可能性を英国編集部は感じたようです。

もくじ

2030年までにVWの売る70%を純EVに
203psの電気モーターと77kWhのバッテリー
シンプルで特別なリラックスできる空間
感覚的に運転できる電気自動車
フォルクワーゲンID.4 ファースト・エディション・プロ・パフォーマンス(英国仕様)のスペック

2030年までにVWの売る70%を純EVに

text:Richard Lane(リチャード・レーン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
見ることを避けてきた現実を知るように、フォルクスワーゲンID.4への初試乗は恐怖心半分のドキドキ体験だ。大げさに聞こえるかもしれないが、本当のこと。

ID.4は、フォルクスワーゲンが掲げる電気自動車のサブブランド、ID.に属する2番目のモデル。ID.3との共通性を感じるデザインが与えられた、背の高いクロスオーバーだ。

フォルクワーゲンID.4 ファースト・エディション・プロ・パフォーマンス(英国仕様)
フォルクワーゲンID.4 ファースト・エディション・プロ・パフォーマンス(英国仕様)

純EVのクロスオーバーは、既に複数種が英国でリリースされている。フォードやヒュンダイのほか、レクサスやプジョーからも。

では、なぜそんなにドキドキするのか。理由は、今回試乗したフォルクスワーゲンID.4が、今後10年ほどの英国を含む欧州市場で、どんな純EVより強い存在感を示すだろうと予想できるから。

ボディサイズは、ボルボXC60よりひと回り小さい。見た目は、人気のクロスオーバー感にあふれている。伝統と定評のある、フォルクスワーゲンからのクルマでもある。

さらにフォルクスワーゲンが純EVに掲げる野心は、ほかのどのメーカーよりも強い。2028年までに70種の電気自動車を計画し、2030年までにフォルクスワーゲンが売るクルマの70%を純EVにすると発表している。その可能性は巨大なものだ。

ID.4の内容が優れているなら、ID.ブランドの可能性も予見できる。ディーゼルエンジンの不正問題で汚れたイメージを、挽回することにもつながる。

203psの電気モーターと77kWhのバッテリー

ID.4の見た目は好みが分かれると思うが、カーブを描くボディの内側にあるハードウエアは、ID.3と同じMEBプラットフォーム。ホイールベースとトレッドを広げた程度の違だという。

そう遠くない未来に、アウディからもQ4 eトロンというMEBを採用したモデルが登場する。スコダなど、ほかのフォルクスワーゲン・グループも続くだろう。

フォルクワーゲンID.4 ファースト・エディション・プロ・パフォーマンス(英国仕様)
フォルクワーゲンID.4 ファースト・エディション・プロ・パフォーマンス(英国仕様)

現在英国で正規に購入できるID.4は、今回試乗したファースト・エディションのプロ・パフォーマンスのみ。203psの電気モーターをリアに載せ、77kWhのリチウムイオン・バッテリーをフロアに搭載する。

航続距離は498kmがうたわれ、0-100km/h加速は8.5秒でこなす。148psか170psの電気モーターと、52kWhのバッテリーを載せたID.4も、2021年末には英国へ導入される見込み。

フロント側にもう1基の電気モーターを載せ、300馬力以上を発揮する四輪駆動のID.4 GTXも計画中。クーペボディのID.5も控えている。

インテリアは、ボディのデザイン以上に従来のフォルクスワーゲンとは一線を画す。ダッシュボードのエリア分けは、基本的にはゴルフと通じるものがあるが、デザインはミニマリズム。ID.3と同様に。

ボタンやスイッチと呼べる部品は、ほとんど見当たらない。ティグアンから直接乗り換えると、衝撃を受けるほど。

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