【一騎打ち】どっちがいい? 人気者「ルーミー」と先駆者「ソリオ」を比較

公開 : 2021.09.25 05:45  更新 : 2021.10.13 12:01

NAならソリオ ルーミーはターボ選べる 

気になる後席の広さは、両車とも互角。

どちらもリクライニング調整が可能。ただし後席センターアームレストの採用はソリオだけである。

スズキ・ソリオ・バンディット
スズキ・ソリオ・バンディット

実用面以外の大きな違いとなっているのはパワートレインだ。

ソリオは全車に排気量1.2Lの4気筒自然吸気エンジンを積むのに対し、ルーミーは排気量1.0Lの3気筒で自然吸気とターボを選択できる。

自動車税はルーミーがソリオより年間5000円安いものの、自然吸気同士で比べると魅力的なのはソリオだ。

出力&トルク(ソリオが最高出力91ps/最大トルク12.0kg-mでルーミーは69ps/9.4kg-m)で優り走りに余裕があるのに加え、気筒数が多いぶんだけエンジンのフィーリングも滑らかだからである。

一方でターボのメリットは大きく、ルーミーのターボ車は最高出力こそ98psと控えめだが、最大トルクは14.3kg-mもあるから加速の力強さは段違い。

郊外のバイパスや峠道、高速道路を走ることが多いならルーミーのターボ車を選びたくなる。

また、高速道路を走る機会が多い人にとっては周囲の流れにあわせて車両が速度を調整してくれるACC(アダプティブクルーズコントロール)の作動範囲も気になるところ。

ソリオ(一部グレードに採用)が全車速対応なのに対し、ルーミーの「カスタム」系グレードでは全車速対応の上に停止保持機能まで組み込む。

つまり渋滞する高速道路を走ることが多いなら、ルーミーのカスタム系グレードの魅力は大きいといえる。

同じジャンルでライバルとして存在するソリオとルーミーだが、細かく見ると違いがあり、選択の際には自分自身のカーライフが両車の優れた部分とどうマッチングするかを考えてみるのがいいだろう。

記事に関わった人々

  • 工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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