フィアット130 クーペのまとめ

イタリアンな気品を湛えるフィアット130 クーペは、堅実的な金額で1970年当時のラグジュアリーなクーペを堪能できる。

部品は見つけにくく、出てきても高価。ボディは錆びやすく、最終的にフェラーリ・クラスの予算が必要なレストアに至ることも。ただし完成しても、フェラーリと同等の価値が付くことはないだろう。

興味を抱いたのなら、サビが少なく部品の揃った、エンジンの調子が良い130 クーペが出てくるまで辛抱強く待つのが賢明。運が味方すれば、優れた1台を見つけられるはず。

良いトコロ

多くの人の注目を集める容姿。モデル専用のインテリアとエンジン。ピニンファリーナ社による製造。クルマ好きに響く要素が沢山あるフィアット130 クーペは、今後も一定の評価を保ち続けるだろう。

良くないトコロ

専用ボディは錆びやすく、V6エンジンの製造台数は少ない。ほぼすべての内装トリムも専用品で、作業費や部品代はエキゾチック・モデル級に高い。

フィアット130 クーペ（1971〜1977年／英国仕様）のスペック

英国価格：5609ポンド（1973年時）
生産台数：4491台（クーペ）
全長：4842mm
全幅：1803mm
全高：1378mm
最高速度：186-193km/h
0-97km/h加速：9.5〜10.6秒
燃費：6.7-8.5km/L
CO2排出量：−
車両重量：1559-1610kg
パワートレイン：V型6気筒3235cc自然吸気
使用燃料：ガソリン
最高出力：167ps/5600rpm
最大トルク：25.3kg-m/3400rpm
ギアボックス：3速オートマティック／5速マニュアル

画像　希少な専用ボディ　フィアット130 クーペ　500 エレクトリックと124スパイダーも　全65枚