フィスカー・オーシャン 新型電動SUV 量産仕様発表 ライバルはQ4 eトロンやiX3

公開 : 2021.11.18 09:10

フォックスコン社と別モデルも開発中

フィスカー社のCEOを務めるヘンリック・フィスカー氏は、バッテリーとパワートレインは今年選定が決まったと話す。「自動車の開発には4年ほどの開発期間が必要で、通常の新車では、2年半から3年前に選ばれた技術をユーザーは購入することになります」

「わたしたちは、それを2年半より短い期間に変えようと挑戦しているのです。ここで鍵となるのが、素晴らしい技術力と開発チームの存在です。

フィスカー・オーシャン・プロトタイプ
フィスカー・オーシャン・プロトタイプ

「加えて高品質の車両を開発するため、マグナ・シュタイア社の協力を得ています。おかげで、工場を新しく建てたり、製造方法を他社から学ぶ必要はありませんでした。わたしたちのビジネスモデルでの強みであり、差別化の要素になっています」

英国価格は未定。北米価格は発表されており、3万7499ドル(約427万円)から6万8999ドル(約786万円)になるという。ヘンリックによれば、オーシャンはオーストリアで製造されるため、欧州での価格もほぼ同じくらいになるようだ。

フィスカー社として、始めての量産純EVモデルとなるオーシャン。台湾を拠点とする巨大企業、フォックスコン社との共同による、プロジェクト・ピーアと呼ばれるモデルも開発中。こちらも2023年末から、世界各国で販売が始まる予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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