ヴェンサー・サルテ、プロダクション・モデルを公開

公開 : 2014.09.19 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

オランダのスーパーカー・メーカー、ヴェンサーは、そのプロダクション・モデルを公開した。エンジニアリング・プロトタイプでの検証とロード・テストが終了し、その初めてのプロダクション・モデルは、現在、オランダ東部のブリエゼンビーンで製作されている。

ミド・エンジン、リア・ドライブ、2シーターというレイアウトは、1980年代のル・マン・レーサーからインスピレーションを受けており、安全面は現代の基準のクリアしているものの、そのポリシーは1980年代にあるという。

昨年モナコで行われた、モナコ王国アルバート2世王子トップ・マークス・エキシビジョンで見られたプロトタイプから100以上の改良が行われてる。6.3ℓエンジンも2015年のプロダクション・モデルのために一新されたものだ。プロトタイプではなかったスーパーチャージャーが新たに追加され、そのパワー、トルクは、627ps/6500rpm、85.4kg-m/4000rpmという値となった。

トランスミッションは6速マニュアル、リミテッド・スリップ・デフも装備される。

パフォーマンスは、0-100km/h加速が3.6秒とプロトタイプよりも0.2秒速くなり、最高速度は338km/hだ。

ボディはクローム・モリブデンとアルミニウムのハニカム・フロアと、鋼管スペース・フレームを組み合わせたハイブリッドスペース・フレーム・シャシーを持つ。ボディ・パネルはカーボンファイバー製で、その重量は1390kg。重量配分はフロントが45、リアが55だ。サスペンションは4輪ダブル・ウィッシュボーンのレイアウトである。

サイズは、全長4515mm、全幅1984mm、全高1190mm、ホイールベースが2791mmというディメンジョンだ。

特徴的なデザインは、クリアコート・カーボンファイアーを使用したリア・クウォーター・ガラスだ。また、リアのスポイラーは100km/hで自動的にせり上がるもの。

インテリアは社内で製作されたカーボンファイバーにアルカンタラと2トーンの本革のトリムを持つ。そのカラーは自由に選択が可能だ。また、デジタル・ディスプレイもヴェンサー・オリジナルの開発で、セントラル・インフォーメンション・システム(CIS)とネーミングされている。

価格は€270,882(3,800万円)で、生産は1ヶ月に1台のペースで行われる。

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